2011年11月9日(水)  青梅スポーツのブリッジ・トーキングに出演

青梅市内のスポーツを幅広く取材されている「青梅スポーツ」の編集長の吉永昌一さんと、捕鯨船のキャッチャーボートの船室を模したというお宅で対談をさせて頂きました。

初めての経験でしたが、ぶっつけ本番、とても楽しい40分間でした。
「青梅スポーツ」ホームページまたは、ユーチューブでご覧になれます。
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青梅スポーツ 第4回ブリッジトーキング - YouTube


2011年11月7日(月)  青梅市ホットスポットの測定へ

青梅市がようやく市内の小中学校などでの放射線量の詳細な測定を始めます。

 

手始めに都から借りた測定器(日立アロカメディカル製TCS-172B及びTCS-166)で10月28日〜11月2日、小学校17校、中学校11校等の雨水のたまりのある側溝等の計測が行われました。一校につき3ヶ所ずつ。しかし今日議会に示された資料には各校のデータはありません。地表面での放射線量0.23マイクロシーベルト/時以上が計測された5ヶ所(第一小・第三小・第五小・今井小施設内)のデータのみです。
これはおかしいですよね。すべてのデータを出すべきだという批判の声が議会から出たため、後日全部公表ということになりました。
市は同じ機種の測定器(一台約60万円)を2台購入して測定に取り組み、除染計画も作るという話ですが、器械が届くのはなんと2、3ヶ月あとだということです。除染もまた遅れるということになります。

 

 

6月・9月議会でこうした測定を求める声はいくつも出たにもかかわらず、取り組みが遅れたのはなぜでしょうか。

 

また羽村市や瑞穂町で行われている市民への測定器の貸し出しもする予定はないそうです。市民の測定で多くのホットスポットが指摘されていることがマスコミでもよく報道されますが、青梅市は市民に力を貸そうとはしない姿勢のまま。

 

給食の食材の測定についても私は求めていますが、教育長は「市場に出ている食材はすべて国の安全基準内で安全」「学校給食は1年365日のうちわずか180食だ。家庭で食べるものの方が影響が大きいはず」という理由で測定しないと言っています。
「保護者は家庭で食べるものについては気を配っていると聞く。しかし給食は自分たちの手が届かない。だからこそ心配しているのではありませんか!」と反論しました。
この時、自民党議員から「ひださんは何喰ってるのよ!?」というヤジが飛びました。笑いまで出たのです。
とても残念でした…

 

低線量であっても細胞分裂のさかんな子供の体に対する放射線の影響は小さいと言い切れるものではありません。福島第一原発の爆発以来約8ヶ月が過ぎましたが、あふれる情報から放射能汚染についてなんとか正確なものを得ようとしてきました。

ある村の中の田んぼごとに収穫されたコメの放射能測定をしたら、一つの田んぼだけ高い汚染が測定された、という報道がありました。年一回の収穫のコメと違い、市場に出回る食材は日々収穫されるため、出荷に際してそのすべてが検査できるはずもなく、中には汚染の高いものが混じる可能性もあるだろうと私は考えています。給食の現場でできる検査をするべきだと思うのです。

 

こうしたことにおそらく市はお金と手間と時間をかけたくないのだろうと感じます。
お金と手間と時間をかけるのが、子供たちに対する大人の役目だと私は考えるのですが。

 

2011年3月21日(月)震災後10日たちました
あの日の長い長い揺れ。それに続く津波の被害。圧倒的な破壊。
多くの人の命が失われ、避難された方たちの苦しみと悲しみ。

福島原発の冷却装置の停止。爆発。汚染の心配と恐怖。ふるさとが目に見えない汚染におおわれていくことの悔しさ。

原発による電力を受けている私たちは、原発施設を受け入れている地域の人たちにこんなにもたいへんな状況を強いていることを肝に銘じ、これからを考えなくてはならないと思います。

まったく違う世界に来たような日々が続いています。
自分にできることは何だろうと自問しながらこの10日を暮らしてきました。

青梅市も100名の被災者・避難者の方の受け入れを決めました。総合体育館の中の第二スポーツホールに畳200枚敷いて、とのことですが、疲れている方たちには雑魚寝はつらいです。早急に市営住宅空き部屋やその他の施設で受け入れられるようにしてほしい。
また宮城や茨城への救援物資を積んだトラックもすでに現地に行っているそうです。

※ ※ ※

この間も3月議会は続いています。来年度の予算を審議し市政を前へ進めていかなくてはなりません。
青梅市の防災計画には「核攻撃」や「巨大テロ」への対策はありますが、「放射線汚染」に対する対策はまったくありません。『原発は安全だ』という認識がそびえたってきたのだと思います。
だから放射線量測定機も持っていない。子供たちの甲状腺がんの予防のための安定ヨウ素剤の備蓄もありません。(東京都にも備蓄はないそうです)いざという時にどう判断し、危険情報をどのように出すかの想定もないのです。

市民を守るという視点から、私はこれらを指摘して市に取り組みを求めています。
ふしぎなことに原発事故に関する対応について質疑した議員は、私の他には自民の山崎勝議員一人だけでした。


※ ※ ※

政府発表に対する疑問の声もさまざまなところから届きます。
行政は「国民が不安になってはいけない」と考え情報を出さない。これは今までも環境問題で繰り返されてきたことですよね。

私自身、青梅市の小中学生のぜんそくデータの情報開示を求めたとき、拒否されています。弁護士に相談に行き、市に対して情報公開不服申し立てをして、ようやく教育委員会は姿勢を改めデータを出してきたのです。
8年間のデータを見て、急増する小学生のぜんそくに驚いています。
大気汚染は目に見えません。
データが教えてくれることを冷静に見、対応を考えなくてはならないと思います。

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青梅商工会議所への巨額の随意契約

停電の合間を縫って議会を進めるということで、予算審査の時間も大幅に削られました。
私も質問の的を絞りました。
取り上げたのは、「青梅商工会議所に電算処理を随意契約している問題」です。
私たち市民の個人情報のかたまりとも言える住民基本台帳の電子データを、商工会議所にそっくり移していることは個人情報保護からいって大問題です。さらに平成22年の実績で約3億8000万円もの電算処理が、競争のない随意契約で委託されていること(長年にわたる丸投げといってよいだろう)もたいへんな問題です。

22年度契約書を見ると運用基本料は人日単価が13万4200円と理解に苦しむ値段です。この価格には商工会議所情報センターのホストコンピューターの使用料や場所代等が積み上げられているものと想像しますが、市の電算システム課長はその積み上げの内容については把握していないと答えました。それってつまり、どうしてこの値段になるのかわかっていない。すなわち相手のいいなりということだと思います。

さらに調べていたらこんなことが分かりました。
青梅商工会議所・情報処理センターは、もと市長であり商工会議所もと会頭でもあった山崎正雄氏の持ちビルに入っていて、商工会議所の決算書から計算すると年間約1200万円の賃貸料が支払われています。
過去の市議会議事録を見ると、昭和51年から昭和61年にかけてそれまでほかの会社に委託してきた電算処理を青梅商工会議所へ移行してきたことが分かります。山崎市長の就任時期は昭和50年から62年。この時期とぴったり重なります。

皆様はどう受け止めますか?

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私はこの問題を市議会議員になった4年前からずっと取り上げてきました。
住民基本台帳を外へ出してはいけない。市役所の中で電算処理するべきだ、と主張し、新庁舎の完成に伴いようやく自庁内で処理されることになりましたが、なんとその移行に3年間もかかるというではありませんか。
青梅市は平成13年から自前のホストコンピュータを使っているにもかかわらず、それ以降もそしてこれからも、商工会議所のコンピュータの費用を負担し続けることになっています。市民は二重払いをしていることになるのでは?


2010年7月30日(金) 3度目の監査請求 提出しました

政務調査費についての1回目の監査請求は議員になる前でした。2回目は議員になってから。それでもまだ青梅市議の政務調査費の問題は終わっていません。
今日、監査委員事務局に3回目の監査請求書を出してきました。その内容はこちらをクリックしてご覧ください→「監査請求」

私は昨年10月から情報公開の手続きをし、12月半ばにようやくそれを見ることができました。すべての議員の20年度政務調査費の報告書と領収書類を点検したところ、まだまだ多くの問題点がありました。
しかし議会の方でも自浄能力を発揮するべく、同じ時期に「政務調査費検討会」が作られ、一人会派も含めて10人の委員が全員の使い道などを点検・チェックするという形を取る運びとなったので、これで問題のある政務調査費の使い方はなくなることを期待しました。
検討会は今年4月初めには20年度分のチェック作業をし、討議を重ねたうえで、議長に結果を報告。
4月の終わりには議長から一人一人の議員へ検討結果と指摘事項等が送られました。

しかし、それにもかかわらず、三カ月待っても是正されないものがたくさんあります。公金を不当に使ったことをそのままにしておくわけにはいかないので、監査請求をし、返還させるよう市長に求めたものです。

特に一昨年姉妹都市ボッパルトを訪ねてミッテルラインマラソンを応援してきた議員団の費用のうち、二人の市議がそれぞれ36,497円、51,497円を政務調査費として計上した件については、議会事務局から有識者(元全国都道府県議会議長会議事調査部長 野村稔氏)に問い合わせをした経過があり、これを見ると友好親善と政務調査とは厳密に区別すべきだという判断がなされています。私もほぼ同じように考えます。

海外視察にかかる政務調査費の使途について
野村稔氏見解
1 政務調査費の具体的な使途については、当該団体の事務に直接関係する議員(会派)活動に使用すべきであること(単なる友好親善は該当しない)。
2 一般的には、現在問題となっている事項を対象とすべきであること。特に外国の事例に関しては、緊急性を必要とすること(青梅マラソンの改革が市政の重要な問題になっていること)
3 政務調査費による調査事項は、現在または将来の市政や市民へ大きな影響がある事項から調査する必要があること。
4 市の事務は総合行政であるから、特定の事項に政務調査費の多くを使用することは適当ではないこと。
5 例示にある「外国の」福祉、ごみ処理等環境問題等先進的取り組みを視察する場合、単なる視察でなく、その必要性、改善策、相手方など視察事項の具体的内容を準備する必要があることから限定的に考える必要があること(国内各地では対応できない理由があること)。
 
2009年10月8日  納得できない市長発言集
 市報に竹内市長が書いておられる「先憂後楽」を読むと、コンクリート建造物やマラソンへの愛情が豊かな一方、市政に関する主張があまり感じられない。すなわち「市民に訴えたい理念が特にない」ということなのかも。議会では時として思いがけぬユーモアを感じさせる発言もあり、そういうところは市長の魅力の一つだと思っています。
 と前ふりをしたうえで、今日は「納得いかない市長発言」を挙げてみます。

市長の頭の中の市内地図

 市長の発言の中にたびたび出てくるのが「第○支会」。(○には数字が入ります)
 議員「住民に説明はしましたか?」
 市長「第○支会には説明をした」

 議会でこういうやり取りが良くあるんですよ。支会というのは、自治会が各地域で連合している単位です。市内には全部で169の自治会があり、11の支会に分かれ、約29,000世帯が加入しているとのことです。市長の発言では、町の名前より自治会の支会の名前が出てくることが多い。ご自身にとっても旧知の、という感じがあるみたい。もしかしたら市長の頭の中の「市民」とは、自治会だけなのだろうか? 市内の自治会加入率は52%だそうですからそれじゃまずいですよね。

中学生についての発言

「中学3年生が校内で先生に暴力をふるい逮捕された」「中学2年生の生徒が自殺」市内で起こったこれらの事件について、7月10日の青少年問題協議会で市長は「いずれも自己中心的で短絡的な行動であり、自らの行為に対する責任の自覚に欠けています」と述べました。まるで裁判官が判決を言い渡す時のような言い方です。耳を疑いました。この時協議会に出席されていた各地域選出の委員からは子どもたちをかばう発言があり、ありがたく思いました。
 私は9月議会で「未成年者の柔らかい心を理解していただけないか」と市長に質問しました。市長は「発言の一部をとらえて批判されるのは心外」とのことでしたが、私は納得がいきません。
子どもを犯罪に向かわせる最も大きい要因は「ただ厳しいばかりで、一貫性のないしつけをされること」だという指摘もあります。(「ゲームと犯罪と子どもたち」インプレスジャパン)
またどんな要因が潜んでいたか分からない自殺について、死を悼む前にこういう判断を表明してしまうのは、あまりにも配慮に欠けています。
 9月に市民会館で「夜回り先生」水谷修さんの講演がありました。「子どもたちが毎日多くの否定的な言葉に囲まれて生きている状況をぜひ変えて欲しい」という水谷さんの訴えを私は心に刻みました。市長はどう受け止められたでしょうか。

高齢者についての発言

「多摩26市で介護給付を受けている方が最も少ないレベル」ということを指摘すると、「青梅には元気なお年寄りが多い」「高齢者クラブへの加入率が高いからではないか」とおっしゃる。しかし一方で、病後の不調や身体不自由を抱えながらも、ヘルパーさんの手を借りて精一杯自立して生きていきたい、と思っておられる高齢者もたくさんおられます。切実に介護サービスを必要としている高齢者の存在を、市長にはもっと身近に感じて欲しいです。
 介護に冷たい青梅市では暮らしていけない、と引っ越す方もおられたと私は聞きました・・・

2009年10月6日 青梅市の介護保険 おかしくないですか?
「青梅の要介護度認定が利用者の実情に合っていない」という市民の声を私はたびたびお聞きします。
そこでデータなどを調べてみました。「市民の実感は間違いではない」と思います。
1、 変更率って何?

注 基本調査の項目数には変動あり

コンピューターソフトではじき出される一次判定では、本当にその人に必要な「介護の手間」は分かりません。内部疾患、認知症の進み具合などはコンピューター判定に反映されないケースが多いからです。そこで員が書き込んだ「特記事項」と主治医が書いた「意見書」を読み込み、介護認定審査会が「実際にはこれだけの介護の手間が必要だ」と判断をします。当然一次判定とは違う要介護度に見直されるケースも出るし、この場合一般には一次判定より介護度は重くなるケースが断然多い。審査会で要介護度を見直した率を「変更率」といいます。全国的な変更率は25%から30%でしたが、青梅市は15年度から4年間にわたり、4%台。多摩26市で最低でした
2、変更率が低いということは
一次判定で出た低い介護度が確定してしまったケース(あるいは介護認定から外されたままのケース)が多い、と思われます。それぞれの方の実情に合わない介護度で決定されたケースも出てくるはずです。
3、変更率が低い理由は ?
高齢介護課の説明その1「申請した人の所へ行って調査員が行なう調査が正確だから、二次判定で変更する率が少ない」

ひだの評価→たいへんな手間と費用(昨年度800万円余)をかけて二次判定を行なう認定審査会の意味が分かっていないのではないか。調査が正確なのは大事なことだが、それと二次判定とは別物である。東京都福祉保健局も「読み込めば読みこむほど変更率は上がるものです」と言っていた。

説明その2 「申請する人に主治医意見書の用紙を渡し、必ず診察を受けて意見書を書いてもらうという青梅独自の方法を取っている。その結果、変更率が低い」

→青梅市はこのやり方を12年度からやっているそうだ。そうならば12年度当初から変更率は低いはずである。しかしガクンと変更率が下がったのは15年度からである。説明に整合性がないのだ。

→さらに言わせてもらうと、この方法のメリットは、忙しいお医者さんが期限内に意見書を市に提出してくれるということにとどまる。東京都も「より良い介護認定審査会のための手引き」の中でこの方法をそう紹介している。

→「古い診断書で意見書は書けない」というのは常識なので、他市でも医師の勧めでほとんどの人が診察を受けて意見書を書いてもらっている。(法的には診察を受けてもらうことを強制できない)
つまり、どの自治体でも医師の診断を受け、意見書を書いてもらっている。実質的に青梅市と変わらない。だからこれは青梅市の変更率が低い理由にはならない。

説明その3 「15年度から制度改正があったから変更率が下がった」

→制度改正後も、他市はこんな下がり方はしていない。制度改正でおおまかな判別がしやすかった「状態像」を判定に使うことができなくなった分、医師意見書と調査員の記入した特記事項(全体で約70項目にわたる)の読み込みをしっかりやったものと思われる。
4、青梅市の認定審査会の問題点
認定審査会は非公開です。ひだが調べたところ、こんな問題点が浮かびました。

○一回の審査会で平均42件も審査している。申請した高齢者一人一人の資料はかなりのボリュームがあり、他市では、一回の審査会で25件~30件が委員の能力として限界である、と考えているところが多い。「一回の審査会でたくさんの審査を依頼すると委員からも反発があります」という市もあった。仕事の単価が下がるうえ、事前の読み込み準備がたいへんだからだ。

○昨年私が指摘するまで、青梅市は資料を事前に委員に送っていなかった。かわりに審査会の2時間前から資料が閲覧できるようにしていたとのことだ。都内では特異なやり方である。東京都が平成16年に出した「よりよい介護認定審査会のための手引き」P18には、事前送付をしていない自治体では読み込みがないため、当日委員の活発な意見が出にくい、との指摘がある。
昨年私が各市に電話して調べたところ、委員が前もって十分読み込みができるよう一週間前には資料送付するのは、どこでもごく当然のことになっていた。青梅市は「医師会が送らなくて良いと言ったから」というが、本当にそうだとしたら委員を出している医師会の認識にも問題があるのだろうか。

〇高齢介護課は審査会委員全員に配布するものとして1年に4枚の情報提供しかしてこなかったそうだ。その中身は市内データのみだ。これでは委員は「井の中の蛙」になりかねない。だから他市よりずっと低い4%前後の変更率が続いたのではないか? と私は推測している。
毎年150ページを超える徹底した介護保険の情報、都内データなどを委員に提供している他の市の例もある。青梅市の情報提供は少なすぎる。


いろいろな町の資料と比べてみました
5、青梅市財政における介護保健
全国一律のはずの介護保険ですが、自治体によりずいぶんと差があるのが実情です。財政的に苦しい自治体は介護サービスを抑えて負担を減らそうとする傾向があるという調査報告もでています。かかった介護保険の費用はだれがどう負担するかというと、
40歳以上が払う保険料 50% 
市 負担       12.5%
国・都 負担     37.5%。
昨年度、青梅市介護保険事業で約53億円が支出されました。市のお財布(一般会計)から約8億円が介護保険に支出されています。介護保険を使う額や件数が抑えられると、当然市が負担するお金も少なくて済むことになるのです。
6、厚生委員会の報告書
今年6月の議会で前年度の市議会の「厚生委員会」(相川なみ委員長)は、「青梅市の介護認定は適正」と結論づけた報告書を出しました。その報告書を委員長が本会議で発表する時、厚生委員の一人であった山崎王義議員から「ひだのために調査したんだからしっかり聞くように」とヤジがありました。報告書の中身は私の指摘を否定する内容でした。しかし内容を裏付けるデータ・資料類が添付されていない。「データがついてなくて報告書と言えるんですか?」と私はその場で抗議。しかし「報告に対して質問はできません」と議長から言われ、聞き入れてもらえませんでした。
その後、資料を洗い出してみました。市が各市にアンケートして作ったデータは基準がそろっていなくて、結果として青梅市が良く見えるような数字になっていました。3で述べたように市の説明もおかしいと思いました。
そこで九月議会で再び介護認定について一般質問しました。それがどのような事態になったかは10月5日の日記をご覧ください。↓
2009年10月5日   議長と市長に抗議
今日九月議会が終わりました。

議会は市をチェックする場です。税金で私たちの町の仕事を市役所に委託しているのですから、その仕事が的確・公平・公正に行われているか、厳しい目で見ていかなくてはならない。それができなきゃ、議員は給料分の仕事をしているとは言えない。しかし時として議会がチェックをさせないとは、まったく疑問です。

介護認定の質問に市は答えなかった

9月3日私はトップバッターで一般質問を行いました。事前に一回目の質問を議長を通じて市に提示してあります。市の答を聞いてそれに対してさらに3回再質問ができるというのが、青梅市議会のルール。質問の持ち時間は40分です。
ところが今回、介護保険についてきっちり4点挙げて質問したのに、市長は答えようとはしませんでした。私は即座に抗議してちゃんと答えさせるよう議長に求めました。ところが青木雅孔議長は「これで良い」として、注意しようとはしません。
仕方なく私は次の質問を続けなくてはなりませんでした。

ところがびっくり。4日後の本会議の終了間際、突然議長が「市がひだの質問に対して補足答弁をしたいというので、発言を許す」と言い、市の健康福祉部長が約15分、A4にして7ページに及ぶ答弁をしたのです。その内容はこれまた疑問の多いものだったので、私はすぐに議長に対して「質問をさせてくれ」と求めました。答えは「4日前に4回の質問が終わってるからダメ」というものでした。
そして間髪をいれずその日の会議を閉会させてしまったのです。
  議員が質問できない状態にして、市が言いたいことを言って終わりにする。これでは私は議員としての仕事ができない。こういうのは「補足答弁」というより、「姑息答弁」というべきだと思いますが、皆様はどうお考えでしょうか?

だれも疑問を持たないの?

議場に座って事の次第をつぶさに見ている他の議員たちから疑問の声はまったくあがりませんでした。(しかし三鷹市・立川市・羽村市などの議員に問い合わせてみると、そちらの議会では、こんなことは許されないよ、との話でした)
私は議長席にすぐ行って強く抗議し、その足で答弁をした部長にも抗議。市長室へも行って抗議しました。
市長からは翌日「自分はルールに反したことはしていない」と返事。議会事務局も同じ見解。そこで議長に質問書を渡し、正式な抗議をしました。

質問書はここからご覧になれます →議長への質問書

議長は議員の側に立つべきなのに

議長からの回答は「中立公正の姿勢でやっている」といったあたりさわりのないものでした。「市長が総括的に答えたから良しとした」「その後市側から補足答弁をしたいという申し入れがあったので、その内容が補足答弁に値すると判断して7日の発言を許可した」そうです。
議長は私がきちんとした答弁を求めても認めず、後日市側が答弁をやりたいと言えば許可をするというのですから、明らかに市側に立っていると受け止めざるを得ません。

青木議長の回答はここから →議長回答

2009年6月30日 監査請求 認められました
議員の政務調査費の使い途、7件について4月末に監査請求したその結果が出ました。対象となったうち3人の議員は私が「不当」とした全額について自主的に返還・訂正などをしたとのことで、監査の対象から外されました。
残りの1人は「駐車場パスカード」5万円分は返還。残りの「広聴費」(マンションの一室の使用料)など21万1000円については「正当な使い方だ」と主張されたので、監査委員会はその分について調査をしていたのです。結論として、このうち20万9500円は不適切とされ、返還させるよう市長に勧告が出ました。
私が返還を求めた総額39万3000円のうち、1500円を除いては自主返還・訂正さらに返還勧告が出る、という結果になりました。この1500円は、商工会議所主催の視察に参加した費用3000円のうち、「半分は会議所会員としての参加、残り半分は議員としての参加である」と監査委員会が判断したためです。

何より大きな成果は、監査委員会から「政務調査費の収支報告書について適正か否かについてのチェック体制について見直しを図る必要があるものと考える」という意見が付けられたことです。

青梅市の議員の政務調査費について私が監査請求したのは2度目になります。1度目の請求の後、議会では使途基準を厳しくし領収書添付を義務付けましたが、適正に使われているかどうかのチェックについては足踏みしたままでした。私は事務局に「使途報告書を市民の誰もが見られるようにしてほしい」と求めましたが、議長から「見たいなら情報公開請求の手続きをするように」との意見があったとのこと。そこで私はすべての議員の収支報告書・領収書類の情報公開手続きをし、監査請求するに至りました。

政務調査費は市民の税金を頂いて調査・研究・広報などに使うものです。市の税金の使い方を厳しくチェックする役目を負う議員ですから、年間48万円交付される自分の政務調査費の使い方について市議会は「すべて公表」という透明性のある姿勢で臨むべきだと思います。

2009年6月20日 実現しました。給食の食器が変わります!!
給食が大好きだった私は小学生の時「給食部」に入っていました。人気メニューは揚げパンとすき焼風煮込み。食器はアルマイト、そして先割れスプーン。現在の青梅の小中学校の給食は私の子供時代よりはるかにバラエティに富んでいます。しかし引っかかることが一つ。それはふだんの食事ではまず使うことのない先割れスプーンが今も使われていることです。そこで昨年3月の議会で給食の食器の改善を求める質問をしました。ついに教育委員会もこの長年の課題に取り組み、今年10月から先割れスプーンは廃止。今まで子供たちが持参しなければならなかったおはしも、毎日学校が出すことになりました。26校分の保管庫やご飯用お椀もそろえて計約1600万円かかります。
市議に立候補したとき新聞の取材に対して挙げた公約が一つ実り、たいへんうれしいです!! 青梅の給食、さらにいいものにしていきたいですね。


〇高齢介護課は審査会委員全員に配布するものとして1年に4枚の情報提供しかしてこなかったそうだ。その中身は市内データのみだ。これでは委員は「井の中の蛙」になりかねない。だから他市よりずっと低い4%前後の変更率が続いたのではないか? と私は推測している。
2009年6月18日 機密文書が市役所の廊下に
他の自治体や会社で数々の情報漏れが問題になり、マスコミで報道されています。私たち市民の個人情報をいっぱい持っている青梅市役所はどうでしょうか。
この写真は私が昨年、今年と2度にわたり市役所の廊下で目撃したもの。一回目は驚いて庁舎内を管理する担当課に注意し、二回目は近くにいた職員に注意しました。
「機密文書 廃棄するもの」なんて書かれた包みが廊下に積んであるなんて、言語道断。

紀子の一言→私は市役所の情報管理の姿勢を問い続けています。しかし、議員の中にはまるで危機感を持っていない人もいるのを「ヤジ」で感じます。
再委託先で住民情報のデータがコピーされ、売りに出された宇治市。県立高校生11万人分の口座情報などがこれまた再委託先から流出した神奈川県教育委員会。借金で切羽詰まった社員が業者に顧客データを売り渡したという三菱UFJ証券。こうした事件を見ていくと、しっかりした情報保護の体制を市自身の手で構築していく努力が絶えず必要だ、と分かりますよね。

2009年5月2日(土)  議会運営委員会の議事録公開
昨年8月12日の日記の続き。私が市民にお配りしている議会報告「ノンちゃん議会に行く」4号について議会運営委員会が内容に問題アリ?!として取り上げ、その後多くの方が議運を傍聴されたことについて書きました。しかし「これじゃ何がどう話し合われたか具体的に分からない。密室のままじゃないですか」と市民からご意見がありました。議会改革について話し合っている回は公開されていますが、ふだんの議運の議事録は公開されていません。議員は見ることができるがコピーは取ってはいけないんですって。市に対して情報公開を求めるのが市議会の一つの大きな方向性であるのに、議会自身が自分たちの会議を自ら公開していないというのは、奇妙な話ですね。そこで私は情報公開手続きをし、ようやく皆様に公開できることになりました。ここをクリックするとご覧になれます→議運議事録H20.6.12

それから議会のHPで会議録検索システムから20年5月(15日)議会運営委員会の議事録を検索すると、政務調査費についての議論をご覧になれます。「使途基準が厳しくなって使い方が難しくなった」「素晴らしい基準だと思う」といったいろいろな意見が出ています。意見は出ても、結局議会自身のチェック機能は働かなかった、というわけです。
2009年5月1日(金)  政務調査費 監査請求
このところこのホームページの評判がはなはだ悪い。というのも8ヵ月間も更新をしなかったから。早く更新を、という声にお答えすることができずすみません。年に3回「ノンちゃん議会に行く」という議会報告は配布させていただいていますが、やはり書ききれないことがいっぱいありますので、HP更新を再開します。
4月27日に監査請求をしましたので、まずそのご報告から。

19年度の政務調査費の情報公開手続きをし議員から提出された資料に目を通した結果、政務調査費を充てるのにふさわしくないと考えられる支出7件について監査請求をしました。詳しくはここをクリックしてください→監査請求書H21.4.27

新聞報道によれば、指摘を受けた4人の議員が訂正あるいは返還をしたとのことです。しかしうち2人は、指摘された中には正当な政務調査としての支出もある、としておられるようなので、その点については請求受理後、監査委員会が監査をすることになると思います。

政務調査費の使途は誰でもでも見られるようにするべきです
青梅市では議員に「政務調査費」月4万円が交付されています。年間48万円。28人の議員に1344万円。税金からいただくこのお金の使途・領収書は、三鷹市では市議会のHPで公開、八王子市・羽村市・横須賀市等では窓口に行けばすぐに見ることができます。私は青梅市議会事務局に「誰でも見られるようにしてほしい」と求めましたが「できない」ということでした。市の税金の使い方をチェックするのが議員の仕事ですから、自分たちがどう使っているかを議会がまず自ら公開していくべきだと考えます。私自身の支出と領収書はここで公開しますのでどうぞご覧ください。
ひだ紀子政務調査費H19年度
ひだ紀子政務調査費H20年度
2008年8月12日(火)  議会を密室にしないために
一昨年末まで青梅市議会では委員会の議事録が公開されず、平日の委員会に足を運び傍聴する以外にはその内容を知ることができませんでした。一種の密室であったと言えます。

ふだん一般市民の傍聴がほとんどない「議会運営委員会」通称「議運」。文字通り議会の運営について話し合う場です。(1人会派の私は委員になれないので傍聴しています)7月23日この議運に十数名の方が傍聴に来られました。市民にお配りしている私の議会報告『ノンちゃん議会に行く』が問題だとして、地方自治法にも会議規則にも定めのない≪検閲≫をしようと6月中の議運で話し合いがあり、「この件については秘密会で行うべきだ。当事者のひだ紀子は除斥して話し合おう」といった提案が羽村委員(青風会)から出されました。これを知って「議運を密室にしてはいけない」と考えた方が多かったのでしょう。
議運は議会内での発言について扱うことはできますが、議会の外での議員の言論活動を取り上げるとなると、憲法で保障されている表現の自由に立ち入ることになります。
私の議会報告は自分で調べて自分で電卓をたたき、書いているものです。私の目と耳に入る青梅市の現状をありのままお知らせしていますが、誰かを誹謗中傷しているわけでもありません。
23日の議運では、この件についての話は出ないで終わりました。

今後の議運は8月22日(金)午後1:30、8月28日(木)午前10:00です。
市民の傍聴のない6月12日・30日の議運でどんな話が出たか、市議会HPでご覧になれます。(公開までもう少し日数がかかるようですが)
議会を開かれたものにしていくのに、傍聴者の力は絶大です。

今議会改革について話し
合われているが…
2008年8月9日(土)  古夜(いにしえないと)IN御岳山
夕方から御岳山に登りました。
すらりとした長い首の美女を思わせるレンゲショウマの花を見て、神社で行われたヤマトタケル、畠山重忠、おいぬさまが交錯する芝居を見てきました。
時空を超え長い旅をした気持になりました。
明治時代まで御岳山や青梅の里山に生きていたという「おいぬさま」ニホンオオカミに、不思議な懐かしさを感じています。

乗るたびに楽しいケーブルカー

レンゲショウマ

御岳山の大口真神

2008年8月6日(水)  川崎市役所へ
入札改革の事例を学びに、川崎市役所をお訪ねしました。
30年前の川崎駅前を覚えている私は、すっかり変わった街の様子にびっくり。川崎市は人口が青梅市の約10倍。入札の問題は町のサイズを問わず共通した課題を持っているので、川崎市の先進的な取り組みについてぜひ知りたいと思ったのです。

入札監視委員会の議事録を見るために情報公開ルームにも立ち寄りました。
主権者である市民が行政情報をゆったりとした部屋で手に取って見ることができます。
駅を出るとこんなビルが
ロビーでは無料の音楽会が
開かれていた
2008年8月3日(日)  この道路、本当に必要なの?
40年も前の道路計画が着工されようとしているあきる野市。地元の方の案内で都市計画道路「秋339」の計画地を見て回りましたが、交通量の少ない静かな住宅地、湧き水豊かな畑地の真ん中に南北道路を造ってそれがどれほどの利便をもたらすか、疑問を感じました。青梅市内の千ヶ瀬バイパス延伸の問題と重なりあう問題だなと感じたので、あきる野ルピアで開かれた学習会に参加してみました。

千ヶ瀬バイパスの延伸は「必要ない」というのが地元の方の率直な意見だと私は受け止めています。人口減少の時代に入った今、新たな道路を造るよりは、今ある道路を補修しながら使うべきではないでしょうか。6兆円の道路特定財源で道路を作りたくてしようがない行政の在り方ってこれでいいのでしょうか?

千ヶ瀬バイパスの建設で切り崩すことになっている美しい緑と失われる静かな環境を、私は心から「もったいない!!」と思っています。
このみどりを切り裂くように
道路が造られる
2008年8月2日(土)  花火大会
青梅の花火大会は遠くから眺めても近くから眺めても、風情があります。今年は60周年の記念とのことで特に華やかでした。永山グラウンドに集った観客には若い人も多く、すてきな浴衣姿が多いのもこれまた風情を盛り上げていました。一瞬の花火にみんながさまざまな声を上げて見入ることのできる平和に感謝しました。裏方の皆様にも感謝、です。

2008年7月17日(木)  給食生ゴミの「四十九日」
埼玉県寄居町のリサイクルの工場団地内にある「アイル・クリーンテック堆肥化工場」を見学。青梅市の給食の生ゴミをここに運んで堆肥化するのに年間約1200万円の税金が使われています。小平駅から市民グループで貸りたバスに乗って高速道路も含めて1時間半。ずいぶん遠くに青梅のごみを運んでいるのだなぁと思いました。

この堆肥化工場の仕組みはとてもシンプル。一つ3立方メートルのメッシュの箱(パレットと呼ぶ)に生ゴミを入れ工場内で7週間かけて自然発酵させる。仏教でいう「四十九日」は生ものが堆肥に生まれ変わる期間と不思議にも合うのだとの説明に思わずうなってしまいました。1つ1つにごみの履歴を記した2700ものパレットが工場にコンパクトに収まり、その移動は電力で遠隔操作。職員の数は多い時で8名、最少3名で管理していけるとのことです。生ごみの受け入れ手数料はキロ23円。できた堆肥は5社の農業法人と100軒近い農家にキロ5円で売っています。

私たちの出すごみの1/3は生ゴミだと言われています。これを堆肥化することは循環型の社会への大きな一歩になると考えられ、町田市ではモデル地域を作って一種の試行期間に入っています。将来は市内でこうした生ごみの堆肥化ができないかと参加者一同いろいろ話し合いながら帰途につきました。ガソリン費の高騰を考えても自分たちのゴミは自分たちの住む地域で処理するのが合理的かつ経済的だと思うのです。

給食センターの生ゴミは
ここへ運ばれる
2008年 6月30日  議会運営委員会が発言の取り消しを要求
午前9:15からの議会運営委員会で、私が要介護認定について質問した内容について共産党を除く委員から、「問題だ」「虚偽である。発言の取り消しを求める」と強い意見が出て、この件で本会議は実に6時間遅れに。
 
※ 問題とされた私の発言
私は16市に電話したりお訪ねしたりして担当者のお話を伺った。どの市でも(要介護認定審査会の)委員へ事前に資料を配布するということを重要視していた。青梅のように当日渡しというのは考えられないということだった。「委員から文句が出る」「読み込まないで審査会に出るということは考えられない」そういう認識を持つ担当者が多かった。事前配布は1週間がだいたい基準だ。都もそれを求めている。青梅市は1週間前の資料配布を実施するのか。しないのか。!
 
資料なしで判断する議運委員たち
 
東京都は平成19年、内部の委員会である「要介護認定平準化推進委員会」の提言を各自治体に送付しています。その25ページ、26ページには<市区町村に求められること>として、資料配布は1週間前を目途とすることが望ましい、と書かれています。
 
東京都要介護認定平準化推進委員会報告 2007   インターネットで見ることが出来ます
 
しかし「都もそれを求めている」の発言を、「都はそんな指導はしていない」としての指摘。私の発言には落ち度はありませんが、青風会(自民)、改革クラブ、公明党の三会派が「おかしなものが未来永劫、議事録に残るのはまずいのではないか」など主張しました。
奇妙なのは共産党の藤野委員が平準化推進委員会の提言を資料として出してほしいと求めても、青風会(自民)の羽村委員が「資料配布は必要ない」と押しとどめたことです。
1人会派の私は傍聴するのみでしたが、基本的な資料を確認せず議員の発言取り消しをあれこれと議論する様子に驚きました。
 
議会運営委員会は会派の人数に応じて委員が出ていて、一人会派の私は傍聴するのみ。発言できません。議長・正副委員長との話し合いの中で私は上記の自分の発言の取り消しは全くする必要がない、とはっきりと拒否しました。事務局も後日「議事録(の内容)は整合している」と言っています。
ただ上段とは別の1か所、私と市の担当課職員との間で交わされた話を紹介するなかで、「都は事前配布一週間って求めてますよね、と職員に聞いたらうなづいていた」の「一週間って」の部分は市の職員と「言った言わない」で確認が取れないので取り消すことに応じて、幕引きをしました。
2008年 6月18日 要介護認定  他市との大きな違い
「青梅市の要介護認定はおかしいのではないか?」一年前からこういう市民の声がいくつも私のところに寄せられています。
介護認定は、「あなたはこれだけ介護保険を使えますよ」という金額の上限を決めるものです。要支援になるか、要介護になるか、また要介護度の違いで自己負担の額もぐっと違ってくることは、介護の経験のある方ならよくご存じでしょう。
最終的には医師や保健士、福祉士などがメンバーになっている「要介護認定審査会」(以降は「審査会」と呼びます)の合議で決められます。
審査会は調査員が調べた項目をコンピューターにかけて出てきた一次判定を、そこに添えられた医師の意見書と読み合わせて、個々のケースに合った要介護度に変えるなどの作業をするのです。
 
表は審査会が、一次認定を二次判定でどれだけ変えたか? という変更率のデータの比較です。多摩の他の自治体では、平均して約30%の変更が行われていますが、青梅市では4年にわたり4%〜5%。19年度から10%台になりますが、ほかの町と比べると「低い」「少ない」。 内部疾患や認知症などの個々のケースを加味して手厚い要介護に変える(場合によっては軽い方に変えることもある)判断をする審査会が、どのような会議をしているか、気になります。 
 
資料当日渡しで、適正な審査が可能だろうか
 
16の市に聞き取り調査をして、青梅市と比較してみると大きな違いがありました。他市では、一次判定のデータと医師の意見書をほぼ一週間前に審査会の委員に渡していますが、青梅市ではなんと当日渡しだったのです。
 
約30人分を一度の審査会で判定するのですが、資料はかなりの量です。資料を事前に読み込むことの重要性はどこの担当課も認識していて、送付の期日を厳格に守っているところがほとんど。ところが青梅では会議前の2時間に見たい委員は閲覧する、という形で良いとされています。これで資料の読み込みができるのでしょうか?  
 
こういう一般質問をしたら、「審査会をおかしいというのか?!」などのヤジが本会議場を飛び交いました。「市民にとって要介護認定は生活の根本にかかわる切実なことだが、それを理解しない議員が多いのですね」と怒っていた傍聴者が何人もおられました。
 
 

報告   一週間前送付が、始まった
 
私がこの質問をした8日後から、青梅市高齢者介護課は、「一週間前を目途とした」審査会委員への資料送付を始めました。すばやい対応は評価したいと思います。
人の目で行う二次判定が、市民の納得のいく形で行われるような環境を作るのは市の務めです。今後も注目していきます。
 
2008年 6月17日 市職員による横領
11日に市からは概要を知らせるファックスが届きました。本来ならば何が起こったか、議会に市が全容を説明するきちんとした場を設けるべきだと思います。
●都が監査に入るというのでようやく事実が市民に明らかにされたとしか思えない今回の市のやり方。
●担当課では「申し送り」の形でお金の扱い方が決められていた。昨年横領発覚後もその内規はキチンと明文化するなどの見直しがされていなかった。
●懲罰に関する規定・公表に関する規定を読むと、懲戒免職・市民への公表がされるのが当然だと思える。時期としては昨年の市長選挙前だが、市は公表しなかったし、処分も情実から甘くした。
 
私は大きな疑問を持っています。
2008年 6月13日 議員て何してるの?
「議員ってふだん何をしているの?」とよく尋ねられます。おそらく「これが定番、議員の暮らし」なんていうものはないと思います。地域活動を最優先している人や政党活動を最優先としている人もいるでしょう。
ひだ紀子の場合は、2本の柱があります。1つは情報公開請求などで集めた資料を読み込むこと。昨年度は資料コピーは1200枚を超えました。政務調査費を当てさせていただいています。それから現場の様子を見、いろいろな方の意見を伺うこと。議員になってから、たくさんの情報が手に入りやすくなりました。とてもうれしいです。調べ物をするときは一部分だけでなく、なるべくその問題の全体にわたって見渡すようにしています。
 
もう一つの柱は広報です。国政のことは毎日のように新聞に出ています。福田首相が何を言ったか、何時に官邸に戻ったかまで報道されています。しかし一番身近な市議会の情報は意外と市民の皆様に届かないものです。そこで議会報告を作り、多くの方に読んでいただけるよう、駅に立ったり町を歩いたりしてお配りしています。
また議会活動の報告会も3ヵ月ごとに開き、市民の方の声を直に伺っています。この報告会はどなたでも参加できます。
議会報告を読んでくださりご意見を寄せてくださる方も多く、そうした市民の声が次の私の議会活動につながっていきます。
4月1日(火)新市庁舎・工事の入札
11日に行われた入札。結果は以下の通り。(円・千円以下四捨五入・税込)

工事名
予定価格
落札価格
落札率
落札者(共同企業体)
建築
46億8287万円
45憶8640万円
97.94%
フジタほか
給排水衛生
3億8225万円
3億7905万円
99.16%
ヤマトほか
電気設備
11憶3063万円
9憶450万円
80.00%
栗原ほか
空調設備
13憶3723万円
11憶1825万円
83.62%
ダイダンほか

市が示した予定価格に対して、企業体が価格競争をし、そのうちの最も安い会社と契約を結ぶ入札でした。落札率の高さに驚きました。昨年12月入札をした立川市新市庁舎と比較します。

立川市
約25,800/平方メートル
想定人口19万人
職員見込500人
単価約27.7万円/平方メートル
青梅市
約22,100/平方メートル
想定人口15万人
職員見込600人
単価約31.6万円/平方メートル
1坪(3.3?)あたり約13万円高い!

企業側に技術提案を求め、その評価点と価格を合わせて入札する「技術提案型総合評価方式」を採用する自治体が多い(立川市はこの方式で、しかも入札は市民に公開で行われた)のですが、なんと青梅市は「有識者にいろいろ聞き取りなどしていると日数がかかりすぎるので、この方式をはじめから考えなかった」とのことです。
何十年も使う市庁舎。資産価値の高いものにし、かつコストを抑えるには、請け負う業者以外の専門家の意見が必要だと思うのですが、そういう努力をしなかったというのです。
建築には5社が名乗りを上げながら、3社が辞退。辞退理由は不明。
入札当日に談合情報が寄せられたが、市は入札者から事情聴取し誓約書を取り予定通り入札を行った。

談合があった場合のペナルティ
立川市 契約額の30%
青梅市 契約額の10%
談合防止への姿勢の違いでしょうか。

談合を防止したら
公正取引委員会は談合が防止された場合、約18%入札の価格が下がるというデータを国会で明らかにしています。全国オンブズマン連絡会では、95%以上の落札率の場合、「談合の疑いがきわめて強い」としています。
「98%や99%という額で入札に参加するなんて、ほとんど考えられない」と企業で調達に携わった方たちもびっくり。でもそのほとんど考えられないことが、市役所の入札でたくさん起こっています。

市は今年から入札改革をするらしい
新市庁舎は、大きな買い物です。その前になぜ、入札改革をしなかったのか。
20年度から行革の一環として入札改革だなんて、遅きに失するとはこのことではないでしょうか。
しかも具体的な目標やタイムスケジュールについて尋ねてもほとんど回答がない。「改革のプロセスを市民に公開するべきだ」と迫っても、「市民にはあとから知らせていく」とゆずらない。

ヤジがいっぱい 
私が議会で入札改革や高い契約金について質問を始めると、すごいヤジが飛びます。
「青梅に談合はない!」「今までこうやってきたんだ!」「ほかの町と比べるな。ここは青梅だ」「何が聞きたいんだ!?」
副市長まで、「今回の予算審議ではほかの市と比べる質問が多かったが、ベースが違う」と、きちんと質問した議員をたしなめるような発言。職員のトップにいる人がこんな認識でどうするのでしょう?
だって損をするのは、だれですか? 市民ではありませんか?
よくよく見比べて、良いところはどんどん取り入れる、その姿勢こそがいま必要です。
「青梅市は変わっていくべきだ」と市民の意識は高まっているのに、市議会も市の上層部もまだ脱皮できていない。私はそう感じます。

いい買い物をするためには知恵を絞る
私たちの家庭でも、会社でも、これは当たり前のことです。企業にとっては、それは死活問題。社員の給料にも影響しますから。しかし市役所はどうなんでしょう? 市長の姿勢が問われることだと思います。企業は、専門知識を持つ社員を育てないと発注が丸投げ状態になり非常にまずいと考えています。市役所でも専門知識を持つ職員を育成していくべきだ、と私は議会で述べました。
この新市庁舎の工事契約、議会ではすんなり可決。まるで当然のことのように!!

3月27日(木)  黒塗りの向こう側
小学生の時、どういうめぐりあわせかリレーの選手に選ばれたことがあります。運動会の本番で、私はどんどん抜かれてビリに。しかしバトンタッチしたアンカーの三松君はすごかった。ごぼう抜きで抜き返し優勝。「三松君はきっとオリンピック選手になる」と思いました。
こうした競争は子どもの持つ様々な可能性にスポットライトを当ててくれます。
しかし子どもたちがフェアに競い合う前提として「機会平等」「公平」を学校が守らなくては、と思います。

昨年、青梅市内の中学校で、ある部活に集中して市外からの通学者が多数あったと分かりました。住民票だけ移しての越境入学でした。この部が都大会まで行ったのは、もちろん生徒たちみんなの頑張りです。でもそれは、「機会均等」「公平」の原則にかなっていたでしょうか?
ちょうど名古屋でも同じような越境通学が指摘されました。その部活は全国優勝をとげていたので、大きな問題となり、名古屋市は全中学校に越境通学の調査をし、適正化を求めました。

青梅市でももちろん特別な例を除いて市外からの越境通学は認められません。さて「市教育委員会はどう考え」「どう判断した」のでしょうか。市からは議会に何の説明もありません。私は教育委員会の議事録の情報公開を求めました。出てきたのが、写真の黒塗り資料です。

いじめ。校内暴力。あるいは教師による問題。その多くが、密閉された形で処理され、その風通しの悪さが問題の根をさらに深くしている例がよく指摘されます。黒塗りの向こう側で何が行われているのか。これはおとな社会の問題であるといえるのではないでしょうか? 教育委員会には、生徒たちの人権は守ったうえで、堂々と見解を述べていただき、市民に説明をしてほしいものです。
黒塗りで何もわからないので私は三月議会でこの問題について質問をしました。教育長は問題の重大性を認識している、と答弁しましたが、再発防止の姿勢は名古屋市のように徹底したものではなく、「風通しの悪さは変わらず」の印象でした。

19年9月20日教育委員会議事録
11ぺージにわたり黒塗り
事前に何の説明もなかった.

2月28日(木) 下水道にいくつもの疑問
私は建設水道委員会に属しています。ここでは下水道料金の引き上げと来年度予算に反対しました。

下水道料金は2年ごとに改正して引き上げています。青梅市は地形に高低差があるため26か所の中継ポンプ場等を設置していますが、この維持管理や建設にお金がかかるというのが今まで聞いてきた引き上げの理由です。今回、さらにもう一つ理由があるとの説明を受けました。高金利の借金を低金利に借り換えする条件として国が課してきた約5億の収入アップ(もしくは支出削減)の条件を満たすため下水道使用料引き上げで約1億円を確保したいとのことです。

疑問その1 今回の値上げは使用量50立方メートルまでに限定しての値上げです。一般家庭や小規模な事業者が対象となります。なぜ大企業や温泉施設など大口使用者の分の値上げをしないのか?

→市の答え  「企業は下水道料金を上げると節水対策を講じてくる。すると下水道使用料はむしろ減る。だから大口使用の値上げはしなかった」

地球規模で水資源の枯渇が問題になっていることを考えると、節水より使用料増大の方が大事という見解には驚きました。青梅市は下水道会計だけで242億という借金を抱えているため背に腹は代えられず、こういう答えになったものと思います。この答え、みなさまはどう受け止めますか?

疑問その2 下水道関係の工事の入札経過書を見ると、落札率が高いことに驚かされます。
予定価格の90%以上が多く、95%を超えるものもあります。

→市の答え  「今年度は工事が少なかったので高めになったかもしれない」

発注件数が少ないとむしろ競争が激しくなり値は下がるのではないかと思うのですが、市の説明だとその反対。これってどういうことなのでしょうか・・・?
入札で過当競争を強いるのが目的ではなく、質を落とさず適正な発注をするにはどういう工夫が必要か、ということも含めて青梅市にはまだまだ改革すべきことがたくさんあると考えました。そうした努力なしで下水道料金を引き上げる予算は、市民には納得できないものだと思います。しかし賛成多数で可決。青梅の下水道料金は都内トップレベルに。

入札経過書は市のホームページの「契約・入札情報」で過去2カ月分だけ見ることができます。または契約管財課窓口で1年分閲覧できます。
わたしは3年分くらい見たかったのですが、青梅市では1年分だけしか閲覧できないとのこと。しかも閲覧期間後は課で保存しないため見ることができないそうです!!
他市と比較すると→
・国立市 5年分閲覧可能(委託については3年分)
・立川市 2年分が情報公開室にあるが、それ以前のものも資料として出す
・八王子市 5年分閲覧可能。それ以前のものも手続きなしで見せる
・羽村市 5年前のものまで閲覧可能。保存は10年
・福生市 10年前のものから見せる用意あり


2月26日(火) 三月議会
老後に不安を持つ人は約80%(内閣府統計より)
「後期高齢者医療制度」でさらに不安は大きくなるのでは?


三月議会は予算をチェックする議会です。すでに昨年秋から予算を決めるための作業が庁内で進められてきたとのことですが、議会が始まる一週間前に予算書を渡されてこれら膨大な事業と数字を審査するというのは、正直言って大きな象を素手で探っていくような感じです。

今日の本会議では、9つの議案について採決が行われました。私は特別会計条例の一部改正にただ一人で反対しました。今年4月から75歳以上の人は国保など自分が入っている保険を脱退して、「後期高齢者医療制度」に加入します。そのための特別会計を設ける条例改正だからです。今まで家族に扶養されてきて保険料を払う必要がなかった人もこの「後期高齢者医療」では保険料を負担することになります。保険料は介護保険料と一緒で年金から天引きされます。つまり待ったなしで支払わせるというわけ。高齢者の治療は長期化し費用がかさむことに国が音を上げ、考え出した「切り離し策」で、新たに保険料を払う人は増えるのに、手厚いどころか高額医療を制限される可能性が非常に高い、と予想しています。

この制度を歓迎する自治体はないのではないかと思います。しかし国が決めたことには逆らえない、やっていくほかない、と考えるところがほとんどではないでしょうか。
お金持ち以外は安心して歳をとることができない日本。どうして547兆円という借金(国民一人当たり428万円・財務省資料)を背負い、こんなにも貧しい福祉にたどり着いたのか。どこかでかじ取りを間違えてここまで来てしまったんだ、と思います・・・


 ※  ※  ※  ※
ひだ 紀子の一般質問は3月5日(水)午前中の予定です。次のような質問をします。どうぞ傍聴においでください。
1市内中学校の越境入学の適正化について
2遠距離通学の小学生の通学費補助について
3給食食器の改善について
4永山北部丘陵の保全について
※ ※  ※  ※  ※

1月28日  裁判の判決が出ました
市長交際費  

平成17年度市長交際費として、市議と飲食した5件の支出計20万2023円の返却を求めて監査請求を棄却されたのちH.20 四月東京地裁に提訴したもの。

判決1月23日・・・ 1 , 原告の請求は棄却。
2, 訴訟費用は、被告の負担とする。


議長交際費

平成18年度議長交際費として、議長・副議長・議会運営委員会の七人の委員・市長・助役および市幹部計15名の飲食に支出された3万5850円の返還を求めて監査請求を棄却されたのち、H20四月東京地裁に提訴したもの。

判決1月18日・・・ 1 , 原告の請求は棄却。
2, 訴訟費用は、原告の負担とする。


  ※  ※  ※  ※

二件とも訴えを棄却されました。市長交際費の方は返還されたので、私の訴えの理由が消えてしまったからです。しかし2,の訴訟費用の負担では、結果が分かれました。
市長交際費の方は被告である竹内市長と当時の秘書広報課長古屋孝男が訴訟費用を負担せよ、ということになりました。市長側は非を認めないとしてきましたが、裁判所の判断は「被告側の非を認めた」ものと評価していいと考えます。

議長交際費の方は訴訟費用は原告である飛弾紀子の負担となりました。判決では、議会事務局で決裁権限を与えられていた恒益基樹議会事務局次長は、議長の命を受けて支出したのであり、非はないとしています。
またもう一人の被告である市長は、議会という市長と対等の権限を持つ機関が支出決定をした件に対して異を唱えることはできないので、非は問えないとしています。
そして、議長自身に重大かつ明白な誤りがあったかどうかということについては、円滑な議会運営を図るための協議会であり、社会通念上の儀礼の範囲内であり、許容されるとしています。
市をチェックする議会が市長や市の幹部と公費で飲食するということに、私はやはり疑問を持ちます。しかし、今までの判例では二次会三次会などで議長交際費を使ったということでは違法の判例(大西町議懇談費用事件・松山地裁平成11年7月7日)がありますが、一次会については適法とみなされているようです。

市長交際費・議長交際費ともに今までの半分以下に

市民によるチェックと住民訴訟による判例を積み重ねていく努力が今後も必要であると考えますが、市長交際費は平成11年度から17年度まで月平均約20万1千円でしたが、18年度は月平均約9万6千円と半分以下になりました。
また議長交際費も19年4月分から議会のホームページで公開されるようになり4月から12月の交際費の支出は、この9ヶ月間は一か月平均約3万1千円で、これは平成14年度から17年度の月平均約6万8千円に比べて半分以下。
議員と市幹部の飲食等に使われるということは全くなくなっています。

現時点では市長交際費・議長交際費の支出は適正なものになったと評価し、控訴はしないことにしました。
市民の皆様からのたくさんの応援の声、多くの税金の無駄づかいを正そうと日々取り組んでいるオンブズマンの皆様からのアドバイスとご協力に、心からお礼を申し上げます!

1月27日  落ち葉かき
環境市民会議と青梅市の協働で催された環境講座に参加。勝沼緑地で落ち葉かきをしました。里山では「掃く」のではなく熊手で「掻く」のです。使ってみると熊手という道具がいかにすばらしいものか感嘆してしまいます。集められた落ち葉は堆肥になります。

この緑地を手入れしている市民ボランティア「勝緑会」のみなさんがいろいろと指導してくださいました。

落ち葉かき前の準備として枯れ枝を拾ったり、アズマネザサを刈ったりするのですが、久しぶりに鎌を握ったわたしは、楽しくて笹刈りの手が止まらなくなるほど。

環境市民会議のメンバーがふかしてくれたさつま芋もおいしかった!

毎月、とはいいません。1年に一度でもいいのです。里山の手入れに一人でも多くの方が加わってくださるとうれしいです。


しょうぶ園の隣に広がる勝沼緑地

大人も子どもも一緒にできる落ち葉かき

ノウサギのフンです。
コロコロしてかわいい。
1月17日(木) 情報公開は市民自治の基本!

正月のあらたまった気分が、実は少し苦手です。しかし三浦半島の両親の家に帰り、裏山を歩き、少しぼうっとする時間を持つことができました。三賀日が明けて先進的な取り組みで知られる逗子市の情報公開コーナーへ行ったとき、さぁ、仕事を始めようという気持ちになりました。

「情報公開」って一般には関心を持たない方が多いかも。しかしこれがあることで行政のあり方は大きく変わっていきます。市民に知らせたくないこともオープンにしていかなくてはならないとしたら、おかしなことはできなくなります。

わたしはたぶん青梅市内で一番情報公開制度を使っている市民かもしれません。
市長交際費・議長交際費・市議の政務調査費・・・手続きはむずかしくはありません。しかし黒塗りされたものをきちんと出すよう求めたり、情報公開制度のカバーしていないところを出してもらうために市長に要望書を書いたりとその後の作業がたくさんありました。そうして手にした資料を今度は曇りのない目で理解するために、いろいろな方のアドバイスも仰ぎます。
いったん知りたいと思ったことは、なんとしても追いかけるという姿勢が、市民の側から行政の固いドアを開く一つの方法です。
昨日も2件の情報公開請求をしました。

ガードの固い青梅市(情報公開審議会でも委員からこういう評価がでていましたよ)も少しずつ変わりつつありますが、いまだに審議会や運営委員会の会議録では発言者の名前が伏せられたままです。委員は自分の発言に責任を持つべきですし、こうした委員に報酬を払っている市民の側からもその発言を確認できるようにするべきだと思うのです。委員の選び方も非常に大切です。市民や有識者の意見が活発に交わされ、本当にあるべき形を模索するそういう審議会・運営委員会が市の活性化には必要です。
逗子市ではすべての発言者の名前が公開でした。東京都もそうです。

昨年12月の市立美術館。
こんな美しい美術館なのに

入場者は2人だけでした。
土曜日の昼過ぎ

1月16日(水) 十二月議会のご報告が遅れて、年を越してしまいました。すみません。

たいへん遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

12月10日の一般質問   市長交際費について質問 

 傍聴席はたくさんの方で埋まりました。昨年11月市長と秘書広報課長(当時)が市議との飲食に使った市長交際費を返還したニュースがマスコミで取り上げられ、市長選直後のことだけに市民の関心も高いのを感じました。しかし市長とのやりとりを通して、青梅市政の体質がそう簡単には変わらないことを感じました。

○裁判は法律にかなっているかどうかで争います。
そこで一般質問では、市の交際費支出基準に合っているかどうか、を尋ねました。
市議は非常勤特別職というれっきとした公務員ですが、市の支出基準では公務員に飲み食いなどの接待をしてはいけないことになっているではありませんか!

青梅市長交際費の支出基準  抜粋
3 支出の相手方
(1)支出の相手方は、市の事務事業と直接かつ密接な関係にある者を原則とする。
(2)公務員に対する支出は、その者の功績が国等からたたえられた場合の祝いや本人に対する見舞い、弔慰などで市長が特に必要と認めるものに限り支出できるものとする。


市長は「市議は支出基準の≪市の事務事業と直接かつ密接な関係にある者≫だから支出した」と答えましたが、これは交際費支出基準の都合のいいところだけを読み取ったものです。(2)の規定はなんのためにあるのでしょうか?
また市長は武蔵野市長の交際費裁判の最高裁の判例をあげて自分の場合も適法だとしました。しかし東京新聞の記者の指摘によると、その判例は、祝い金の支出について適法としたものです。竹内市長は当てはまらない判例を挙げて自分を正当化したことになりますよね。

○市議を接待して「個人のことにかかわるため名前は出さない」というのは、変です。 公人である市議の氏名とその打ち合わせの内容は公表すべきです。こう迫ると、市長は「内容を明らかにすることは支障が生じると懸念している」との答え。
市民への説明を大切にすると言ったはずの市長が、これでは何一つ変わっていないのでは?

交際費で市議や市幹部と飲食などということはおそらく今後は行われないだろうと思いますが、青梅の政治はまだまだ市民に見えない部分がたくさんあるなぁ、と思いました。

電算業務のほとんどが随意契約で商工会議所に委託されている問題

市は商工会議所への委託の総額がどれほどになるか、把握していませんでした。長年にわたる委託契約に疑問を抱かなかったのでしょうか?  今回ひだが「総額を出してください」と求めて、ようやく3億円という数字が出てきたのです。随意契約は明快な理由がない限り不透明で割高になります。委託をされる企業としてはこんなおいしい話はないのです。他市では、できる部分は競争入札にしていると聞きます。競争原理を働かせた契約をなぜしないのか、尋ねました。

市の答え   「業務の性質が競争入札に適さないから随意契約。大量処理だし、住民記録との連動が必要。誤りは許されない」

青梅市には電算業務の専門家がいないので、せっかく高額のホストコンピューターを買いながら、委託に頼りつづけている様子がうかがえました。今行われている行財政改革は、こうした根幹的な部分を避けて、削りやすいところ(福祉や教育など)から削っているのではないでしょうか。

山一土地の市税延滞金28億円を債権放棄

永山北部丘陵開発の事業者であった山一土地は特別清算に入る前の社員が約50名でした。この規模の会社にゼネコンが債務保証して900億円以上を銀行が融資していました。財政基盤があぶないのではないか、という指摘は市民からもありましたし市もよく知っていたと思います。そういう会社にずっと後押しをしてきた責任はだれが取るのでしょうか。

市税延滞金28億円をもう山一土地から徴収するのは無理なので、債権放棄したいという市の意向です。もし破産に移行すれば、永山北部丘陵を市が買ったことも白紙に戻されかねないとの説明で、議会の承諾を得ようということのようですが…。

青梅市はなぜ、山一土地を後押ししたのでしょうか

私が一番問題だと思うのは、地権者の同意を得ていないという重大な協定書違反があったのに、それを青梅市が伏せたままで2002年に開発のための都市計画道路2本を都市計画決定したことです。都市計画道路の決定は山一土地が大規模開発の許可を取るためにはどうしても必要なものでした。また都市計画決定されると工費の3/4にあたる補助金が国と東京都から出ます。ゼネコンにとっては大きな仕事ができるわけです。

その後地権者の同意がとれていない、すなわち開発に必要な都条例の要件を満たしていない、ということで、開発許可を審議する都の審議会は凍結状態になりました。すると青梅市は「不同意地権者のいる場所は青梅市が肩代わりして工事する」と表明し、審議再開の道を開いたのでした。青梅市がなぜこんなに山一土地を後押ししたのか、納得のいく説明はだれからもありません。

永山北部丘陵の保全を願う市民、地元の地権者が山一土地の都合に翻弄された長い経緯を本会議で指摘して、私はこの議案に反対しましたが、賛成多数で可決されました。

市長等の給与に関する条例の一部改定

都の人事委員会勧告で市職員の給与の本給を下げ手当を上げることになりました。職員労働組合も最終的には納得したとのことです。しかし、それに合わせて市長、市議などの給与の条例も変えようということです。これには反対しました。少額とはいえ手当が上がることになるならば、第三者機関である審議会の検討を経て決めるべきです。そうでないと「自分たちの手当ての値上げを議会と市長とで決める」ということになってしまうからです。

市議会には4つの常任委員会があり、分担して議案の審査をします。この案件を付託された総務文教委員会を傍聴したら、都内の市で一般職に合わせて支給率を上げているのは13市。一般職より低い支給率の市が11市あるとの市の説明でした。私は一般職より低い支給率でいいと考えたので、本会議で意見を述べたうえでこの条例に反対しました。

しかし賛成多数で可決。

しょうがい児の放課後受け入れの場を求める請願

「しょうがいを持つ子どもたちのために、放課後の時間を安心して預けられるしくみを作ってほしい」という請願の紹介議員になりました。できればたくさんの議員に紹介議員になっていただくほうがいいのですが、と請願を持ってこられた方に説明もしましたが、請願の書面を初めて作り署名も集めたので時間がかかってしまったとのことで、市議会への提出期限がもう目の前でした。そこでお引き受けして、施設を見学したり現場の方のお話を伺ったりして準備をし、本会議でこの請願の趣旨について説明をしました。
障害を持って生まれたお子さんのいる家庭では、お父さんお母さんをはじめとして家族が大変なエネルギーを費やして子育てをなさっています。そういう家族を助けるためにも、放課後受け入れの場がぜひとも必要です。市内の小学校に通っているお子さんには学童保育がありますが、障害が軽い場合でないと受け入れてもらえませんし、2名までという人数制限があります。また3年生までで学童保育は打ち切りですが、障害を持つ子どもたちの場合はもっと延長しましょう、という取り組みを始めている市も増えてきています。

同様の陳情が2つだされ、一緒に継続審議となっています。厚生委員会で採択の結論が出るよう見守りたいと思います。
今度の厚生委員会は2月1日午前10時からです。傍聴できます。

昨年11月
青梅アートフェスティバルで黒猫と

12月5日(水) 一般質問は12月10日(月)10:00からです
一般質問は12月10日(月)10:00からです

1  市長選の結果を今後の市政にどのように反映させますか
2  市長交際費の返還について市民に説明を
3 商工会議所に随意契約で行われている電算処理委託は見直しを

わたしは以上3つを市長に質問する予定です。

ところで新中央図書館の開設準備のため、今までの青梅中央図書館は4ヶ月という長ーーい休館に入りました。不便を感じていらっしゃる方は多いと思います。「こんな長い期間サービスを停止するなど民間では考えられない」というご意見を伺いました。確かにご指摘の通りだと思います。市民がよく利用する新聞・雑誌の閲覧コーナーだけでも開くべきではないでしょうか。

12月1日(土) 12月議会始まる
12月議会始まる

市長選で新人候補の舩橋伸介氏は現職に357票差まで迫りました。「投票した人の約半数は現職竹内市長に、あるいは現在の青梅市行政に、満足していない」と受け止めていい結果だと思います。西多摩の保守王国といわれてきた青梅でこのような事が起こるとは!!
青梅は確実に変わりつつあると言えます。

しかしその後舩橋氏は政治活動からの撤退を宣言した、と聞きました。

青梅の政治課題は山積みです。それは以前と変わりません。

新聞報道によると、「現職の青梅市議24人が竹内氏支持を表明した」とのことです。28人のうち24人が与党というわけです。自民・公明は分かりますが、「改革クラブ」も、ということらしい。議長選挙や決算の採決などを見れば確かにそうなのですが、それにしても私は驚きました。

市長交際費が返還された

市長選の2日後の朝、市の弁護士から市長交際費裁判の準備書面が届きました。
ひだが返還を求めていた4回の飲食費プラス遅延損害費、計21万8752円を自主返還した。だから提訴は棄却されるべきである、という内容でした。

裁判長から接待された市議の氏名や会派、果した役割、多量の酒が必要であった理由などを明らかにするよう求められ、それだけはしたくないからこそ返還したのでしょう。
市長は「市政が停滞してはいけないので返した」と弁明していますが、青梅市政の停滞の本質は、市民の目に見えないところで物事が運ばれてきた、というところにあると思うのです。議事録も残らない、傍聴もできない、そんな料亭などの会合で手打ちが行われていたとするならば、それは密室政治です。青梅の政治の体質を問う大きな問題です。
特に昨年1月27日は、新市庁舎について検討する「庁舎建設特別委員会」の委員7名と市長をはじめとする市幹部が御岳駅近くの店まで行って飲食をしたものです。市民の大きな関心事である新市庁舎についての話し合いが、市民の目の届かないところで行われたのでしょうか?

そうではない、具体的な目的も話し合いもなく、タダ酒を公費で飲んでいたのだ、ということでしょうか?
こうしたことが裁判を通して明らかにされるはずだったのですが・・・

私は11月21日の裁判の法廷で市長側弁護士に「裁判費用はそちらがもつのか?」と尋ねました。「もつ」と答えるならば非を認めたということになるからです。弁護士は「いや。ただ市長交際費を返しただけである」とのことで、すなわち市長は非を認めないということが分りました。裁判長からは提訴を取り下げるという方法もあるとの説明がありましたが、私ははっきりと判決を求めました。

永山北部丘陵開発問題 ・ 市が28億円の債権放棄をしたいとの意向

これまた市長選が終わるのを待っていたみたいに、出てきました。約21億円の特別土地保有税は市長の裁量で長年にわたり徴収を猶予していたのです。2年おきに見直す機会はあったのに、徴収猶予を更新してきました。その結果として延滞金が28億円にふくらみました。責任の一端は開発推進に突き進んできた竹内市長にもあるのではないでしょうか。
市長は山一土地に開発許可を取らせるために後押しを惜しみませんでした。2003年3月11日、開発許可について審議する都の自然環境保全審議会にまで足を運び、委員に開発推進の市の姿勢を訴えています。そのわずか3か月半あと、山一土地は解散を決めました。
すでに900億を超える負債を抱えていたディベロッパーに、巨大開発をやりとげる力がある、と市長は判断していたのでしょうか?


永山北部丘陵開発計画は、事業者が土地を買収していたとはいえ、本来守られるべきであった自然環境が金融機関やゼネコンや政治家の思惑のなかで好きなようにされようとした、そういう問題であったと私は捉えています。

市は、債権放棄しなかった場合、破産手続きとなり、債権者のいずれかがこれまでの特別清算による弁済方法に異議を唱えた場合、永山北部丘陵を市が買ったことも白紙に戻される恐れがある、と説明をしています。
12月20日市議会本会議でこの問題の採決が行われます。

10月11日(木) 新中央図書館
河辺駅前に来年2月、新中央図書館が開設されます。羽村市の中央図書館みたいに静かな場所に作られるのではないのがとても残念ですが、白い外観は青空に映え、きれいです。
しかし、開設まであと4ヵ月というこのときに、「駐車場の確保ができない」という市の説明にはびっくり。「受益者負担で、料金を払って東急の駐車場を使ってもらう」とのこと。電車やバスの足が便利なコンパクトな町と、面積の広い青梅市とは違います。
基本的な計画に駐車場確保ということが入っていなかったのでしょうか? なんという準備不足!

また図書館は文化の集積の場所であり、これをどう使いこなしていくか、ガイド役になるのが図書館司書です。
ところが青梅市は市内の各地域の図書館から司書を引き上げ、新中央図書館に配置するのだそうです。各市民センターにある図書館には本に詳しい司書はいらない、本の貸し出しのみ扱う職員がいればいいということなのです。地域の子供たちにとって読書のガイド役となる司書に接することができるのとできないのとでは、大きな差があるのに。
「図書館は子供たちが育つ場所です」とわたしは市に対して言いましたが、まるで手ごたえのない反応のみ・・・


河辺駅前の建物の2フロアに
新中央図書館が入ります
10月10日(水)市長交際費  裁判長から厳しい言葉
市長や議長が交際費で飲み食いした費用の返還を求めて生まれて初めて提訴した裁判。
朝から霞ヶ関の地裁へ出かけました。しかし市長側は出席者が誰であったか、具体的にどんな話し合いがあったのか、をまったく明らかにしようとしません。「議会運営に大きな影響力を有する議員」としか公表しないのです。困ってしまいました。

しかし今日の法廷で、裁判長が厳しい口調でこう言ったのです。
「《大きな影響力を有する》などというのは評価である。そんなことを聞いているのではない。所属政党、会派、役職、趣旨目的、議事、果たした役割、それらを明らかにしなさい。こういう時代でもある。具体的に述べなさい」
また「相当な量の酒が提供されているがその必要性を明らかにしなさい。車の運転をする人なら飲酒運転になるほどの量だ。正常な判断力が保たれる量とは思えない」との指摘もありました。

あぁ、裁判を始めて良かった!と心から思いました。
五里霧中で弁護士に頼らず取り組んだ裁判ですが、少しずついろんな仕組みも分かってきました。実地で学んでいきます。

市長側の弁護士2名は11月9日までにこれらについて新たな準備書面を作ると約束しました。いよいよ隠されてきたことが明らかになるのでしょうか?

10月9日(火)長渕丘陵 里山歩き
久しぶりに参加する里山観察会なのでうれしくて多少の雨も気になりませんでした。
さまざまなキノコが生えていましたが、昨年ナラタケモドキ?にあたって散々の目にあったので、今年は用心深く眺めるだけ。タカの渡りのシーズンも先週で終わったそうです。シジュウカラ・ヤマガラ・エナガの混群、それからドングリ運搬に励んでいるらしいカケスの声を聞きました。
昨年はドングリが少なく、山の鳥も動物たちもたいへんでしたが、今年は豊作です。ほっとします。最後に釜の淵公園でカツラの葉のいい匂いをかいで、解散しました。

10月8日(月)映画 六ヶ所村ラプソディー
市民有志により全国250ヶ所ですでに自主上映されたという「六ヶ所村ラプソディー」を、羽村市のゆとろぎで見ることができました。日本の原発は55基あります。発電に使ったあとの核燃料からプルトニウムを取り出す巨大な再処理施設が青森県の六ヶ所村に作られました。その村に暮らす人々の姿を記録したドキュメンタリー映画です。
監督の鎌仲ひとみさんの話では、日本のエネルギー政策の予算の95%以上が原発関連に使われているそうです。風力、水力、地熱による発電を展開することができる自然条件に恵まれているはずの私たちの国が、原子力発電にここまで力を注ぐことに、大きな疑問を持ちました。
250席が満員になり、子育て中の方たちの姿が多く見られ、熱気あふれる上映会でした。
10月5日(金)ギンモクセイ香る秋
甘い香りが部屋の中にまで入ってきます。そばにギンモクセイの大木が花を咲かせているのです。夕刻にはモズの強気の高鳴きが《ケケケケケ》と響きます。小さいけれど胸はって鳴き立てるこの鳥が、わたしは好きです。

10月3日(水)本会議。九月議会が終わりました。
18年度一般会計と病院会計に反対する意見を述べました。昨年12月、規定では約900万円の市立総合病院の前管理者の退職手当を5000万円にかさ上げした件について、市民から多くの疑問と怒りの声が届いていることを述べ、公務員の報酬でありながら報酬審議会などの第三者の目を入れずに決めたのは、市民に対する説明責任を果たしていない、と指摘しました。


一般会計・病院会計に反対したのは、どちらも計4名(共産党3名と、ひだ紀子)でした。

9月29日(土) 決算に反対。一夜明けてカエル池調査。
昨日夜、一般会計決算の審査の締めくくりにおいて、わたしはこの決算に反対をしました。


巨額の随意契約や市立美術館に見られるような旧態然の運営のあり方、そして行財政改革と銘打って、いくつもの福祉の切捨てが行われたこと(よりによって自立支援法で障がい者の方たちがたいへんに窮しているこの時期に!)などを、おかしいと考えたからです。福祉の補助金でたとえばAという団体に全額給付、Bには約半額の給付という不可思議な実績があります。その経緯さえ詳しく説明されない現状では、平等・公平の原則が守られているのか、疑わざるを得ないと思います。

一夜明けて、しばらく行っていなかったカエル池へ調査に。水の状態もよく、水草も生えてきて、何より山道でぴょんぴょん現れる今年生まれのアカガエルたちの姿に、幸せを感じました。

木野下にある溜め池は、アメリカザリガニだらけでした。誰かが放したのが増えたのでしょう。その隣、市が工事して「ビオトープ」だと説明している場所は水も少なく、やはりビオトープとは呼べない状態でした。


午後は、市民会館で行われた「介護保険を考える」という市民フォーラムの講座を受講。「特養ホームを良くする会」の本間郁子さんのお話は優れて論理的で、しかもそれを支える豊かな観察力と人間観が伝わってきて、感銘を受けました。


カエル池のまわりにはミゾソバの花や
ツリフネソウが咲いています。

9月28日(金) 市立美術館の活性化はだれが取り組む?
算審査最終日。市立美術館について質問しました。年間入場者数が一日平均29人。平成15年は一日平均35人でした。

HPを見ても時に訪ねてみても、活気というものが感じられない市立美術館に、年間約4300万円が使われています。

美術館の運営を検討するはずの「市立美術館運営委員会」の議事録を事前に読んでみましたが、年2回の重要会議のはずなのに、問題意識がまるで感じられません。はっきり言って、あきれました。現体制を支持し、年間350万円の作品買い付けを今後も続けるように、というような簡単なまとめになっています。


美術館はすでに収納室が満杯で、年間約240万円払って物流倉庫を借りて収納しているとのこと。自分でかかえきれないほどの美術品を買い集めていくその姿勢は疑問です。

それが市民が望んでいる市立美術館のあり方でしょうか???


昨日質問した知的障がい者団体への補助金の件について、「満額受け取れるようにするべきではないか」とさらに尋ね、市から「見直していく」との答を得ました。


9月27日(木) 10年以上にわたり知的障がい者団体への補助金が低く抑えられてきた経緯は?


決算審査2日目。知的障がい者の方たちのデイサービス事業に一律161万1000円の補助金が出されていることを疑問に思いました。要綱などを読み、他市の事例を調べ、質問しました。都が2/3、市が1/3を負担して満額なら322万2000円が支給されるはずです。ところが市の要綱にたった一行「(市の)予算の範囲内で定めた額とする」という言葉があり、市負担を低く設定してきたため、市民団体は都の補助を満額受け取れず、その分の事業費を自己負担してきたのです。



しかし同じ趣旨の補助金で、ほかの団体には満額補助する例があり、このような差は公平ではありません。

どうしてこういうことが続けられてきたのか、市も経緯を説明できませんでした。

9月25日(火)決算審査 
電算業務の委託 商工会議所の情報センターに1億8000万随意契約


市議会で決算審査が始まりました。120名以上の市の幹部職員と議員が対面して座り、決算書、行政報告書を資料として18年度に市が行った事業すべてについて尋ねていきます。


議会費について、わたしは「市の職員に掛けていた団体生命保険が行革で廃止になったのに、なぜ議員に掛け続けているのか」

「視察などのとき、規定で宿泊費は一泊15,000円が定額支給されるが、実費支給にするべきではないか」と質問しました。

わたし自身はすでに5月、団体生命保険加入を断っています。議会改革のための特別委員会にもこの意見を上げていこうと思います。

ちなみに八王子市・府中市・青梅市は三多摩の中でいまだに議員の視察に「グリーン車使用」となっていますが、問い合わせましたらこの秋の視察では議会事務局は普通車を手配するとのことです。


さて大きな問題だ、と取り上げたのは、市の電算業務。課税・徴税・健康保険・選挙ハガキなど市の重要な業務の電算処理のほとんどが、商工会議所内の情報センターに委託されていることです。

わたしたちの個人情報のほとんどすべてが、商工会議所のホストコンピューターに入っているのです。

青梅市は平成13年度からホストコンピューターを持つようになりましたが、部分的にしか自庁処理に移行せず、商工会議所のホストコンピューターへの依存を続けています。

2つのホストコンピューターを毎日同じ状態にしておくために、年間約800万円かけて一日何度もデータ類等を運搬しているのです。

決算書と行政報告書
市の仕事が見渡せる資料

総務費だけで約1億8千万という巨額の委託です。

個人情報保護の観点から見ても、また長年にわたる随意契約という点からも、大きな問題を感じます。

市はかつて自庁化ということを改革のテーマとしてあげてきたのに、昨年度はその項目が「行財政改革大綱」の報告書から消えているのです。

この件については今後も調べていきます。
9月24日(月) 青少年問題協議会の委員報酬を辞退
 議員になると、市の審議会、委員会、また一部事務組合議会などへ選出されて出席することになります。私は青少年問題協議会の委員に任命されました。7月に第一回目が開かれ、約3時間、市内の青少年問題を中心に情報や意見の交換をしました。

一回の会議で、11,500円の報酬が出ます。しかし専門的知識があるという理由ではなく、『議員だから』ということで任命されるのですから、これは議員活動の一つです。

 議員として条例に定められた報酬はすでに頂いているのですから、報酬の二重取りになると考え、わたしは8月10日に報酬を辞退することにしました。市はこの分を供託したとのことです。

 

 議員の定数を減らし経費節減を、という声がありますが、定数削減の前に、このような報酬の二重取りに当たるようなものをチェックするべきだと考えます。

 議員の中から選ばれて委員会等に出ると次のような報酬が出ます。



青梅市監査委員 60,000円(月額)
民生委員推薦会 11,500円(日額)
青梅羽村地区工業用水道企業団議会 議長110,000副議長100,000議員80,000(年額)
西多摩衛生組合議会 議長110,000副議長100,000議員80,000(年額)
東京都後期高齢者医療広域連合議会 議長15,000 副議長13,000 議員10,000(日額)
青梅市都市計画審議会 11,500円(日額)
西多摩地域広域行政圏協議会審議会 会長12,500 委員11,500(日額)
東京都十一市競輪事業組合議会 議長57,000 副議長51,000 議員46,000(月額)
東京たま広域資源循環組合議会 議長34,000 副議長30,000 議員25,000(月額)


特に最後の2つは高額です。東京都十一市競輪事業組合議会なら年収が68万4000円〜55万2000円、東京たま広域資源循環組合議会なら年収40万8000円〜30万円という報酬を受け取ります。

平成17・18年度たま広域循環組合議会本会議一回あたりの会議時間は平均約3時間。これが年二回行われるので平均計約6時間。

ずいぶん高額の報酬ですね。言うまでもなくこれらは私たちの税金から支払われています。皆様、どうお考えになりますか?

9月17日(月) キネマ通り北のJR跨線(こせん)橋の安全性
・・・青梅市内には600ほどの橋があるとのことです。小さな沢をまたぐ丸太の橋なども含んでの数です。・・・

永山体育館手前にあるこの橋に来ると、なぜだかほっとする。そういう方はきっと多いと思うのです。古い町並みの残るキネマ通りを上がってきて、ふと視界が開け、見下ろすとJR青梅線が走り去る。日暮れ後には永山から来たムササビが住吉神社の緑めがけて線路をひとっ飛びして行くのも目撃された、と聞きます。
小さな橋ですが、青梅の防災に大きな役割を担っています。避難場所である永山グラウンドや一小の校庭へ行く経路になっているからです。
昭和初期、青梅鉄道会社の頃に作られ、すでに80年近くたっています。当時、建材がなかったのか、電車のレールで橋げたが組まれています。一般に橋りょうは50年経過の頃から架け直しの検討をすると聞きます。市が2年前に実施した橋りょう調査では、目視と赤外線を使った調査の結? 、「要注意」という評価がつけられていました。ひびや床の剥落なども確認されています。
ミネアポリスの橋の崩壊事故では、わずか5秒で崩れ落ちたとのこと。齢80のJR弧線橋は地震に耐えうるのでしょうか?

さてキネマ通り沿いに新たなマンションの建設計画があり、事業者から住民の方に「空荷のダンプなどがこの橋を通り抜ける」と説明があったそうなので、わたしは市の土木課にこの橋の安全性について問合せをし、9月議会の一般質問でもどう対応するのか市長に尋ねました。
始めは「空荷の4トン車までは通行OK」としていた市は、その後「マンション建設車両は通行させない」と事業者に指導するにいたりました。そして補修あるいは架け替えの準備としての耐荷検査を行っていきたいとのことです。その後、警察と協議し重量規制の看板を立てていくこととなるでしょう。

ところで永山北部丘陵開発にからめた都市計画道路で、市はすでに二回この橋の設計を行っています。道路の高さ自体が非常にかさ高く、景観を一切無視した設計図を見て「なんてひどい設計だ!」とわたしは怒っていたのですが、市長も同じ感想を持ち、設計のやり直しをさせていたことが今回の質問で分かりました。第一回の設計に市がきちんと注文をつけられなかったのはなぜかな、と思うのですが・・・


ほっとできる橋


約80年前レールを組んだ橋げた

7月11日(水) 永山北部丘陵 説明会
センタービル3階で、青梅市が説明会を開きました。
永山北部丘陵開発について都市開発部とさんざん厳しいやり取りをしてきた何年間かを思い出すと、永山の保全について市民と市が話し合えるようになったなんて、本当に感慨深いものがありました。

○市民との協力なくして里山保全は不可能だし、よその例を見ても自治体が単独で決めた保全計画はうまくいかないことが多い。計画段階から地元の方たち・市民・専門家と共に考えていくということが大切なのではないか。

○事業者が行った自然環境調査などは今も資料として使えるものなのか?

○伐採などの手入れがされず、周辺の住民が困っている部分などは、今後どうするのか?

○現況は山林のところがほとんどなのに、市はこの土地を住宅地として評価した値段で買った。おかしいのではないか?

などの質問・意見が出席者から出ました。

市は今年度中に保全方針案を作成するそうですが、そこにどんなものを盛り込んでいくかはまだ未定であるとのこと。今回の市民の意見を参考にしていきたいということなのだろうと思います。
市が買い取り価格を決めた土地鑑定書・土地開発公社理事会議事録・土地評価審議会議事録などについては、土地開発公社に対して今、情報公開を求めているところです。買い取り前に公開を、と求めましたが、「契約前には見せるわけにいかない」と非公開だったので、契約後あらためて公開請求しました。
 
7月7日(土) 津雲邸を見てきました
「何とか保全したい」という方たちが、熱心に案内してくださいました。古い良いものの再生は、青梅市にとって大切な課題だと思います。保存状態のよさは、市が行った屋根の補修の成果でしょう。再生はできます。ただ、かけるお金に見合う十分な活用ができるかどうか、は市民と市の協力にかかっていると思います。
 
7月6日(金) 新人議員の勉強会と懇親会
政務調査費の使い方について、議会事務局に講師を依頼し、新人議員11人で勉強しました。青梅市議会でもようやく領収書添付の報告・きびしい使途基準による政務調査費の使い方が始まったのです。今度の使途基準では、過去非常に曖昧でおかしな使われ方もたくさんあった「事務所費」の項目がなくなりました。勉強会に引き続き懇親会でも、みんなで率直な意見を交わすことができ、よかったと思います。青梅の良さの一つは人同士の交流の豊かさだと、都会から引っ越してきたわたしは特に感じます。ひだ紀子を「目を吊り上げたこわい人!」というイメージで捕らえていた方もあったみたいですが(笑)だいぶ印象は変わったみたいです。

わたしはふつうの市民の1人として、ふつうの目でもって青梅市のあり方を見てきて、本当に危機感を持ったので、立候補しました。
そんな人間ですから、時々「先生」と呼ばれると、もうドッキリしてしまい、「どうぞその呼び方は御勘弁ください」と言います。議員であることで「先生」と呼ばれ、それに慣れて、自分が市民としての目線を失うことを恐れます。わたしにとってはこの呼び方は毒なのです。
一人会派ですから、党や会派の拘束もなく、議会の慣習にとらわれず発言もします。青梅で生まれ育ってきた方の多い市議会では、異色の存在であることは確かだなぁ、と感じました。

「青梅を変えたい」「良くしたい」という初心を、新人議員のみなさんとこれからも共有していきたいと願っています。
 
7月4日(水) 市長交際費・議長交際費 裁判始まる
市長が市議を交際費で接待していたのが、正しい税金の使い方かどうか?
返還されなかった分の議長交際費はどうなのか?
監査請求で認められなかったこれらの件について、生まれて初めて提訴をしました。
市は33万円の税金を使い弁護士を雇って対応し、わたしは弁護士なしの本人訴訟というかたちで争います。
陳述に続いて、今後のスケジュール、組み立て方などの話し合いがありました。ちょっと緊張したのか、汗が噴き出しました。裁判所前での写真は余裕がありそうに撮れていますが・・・

霞ヶ関の東京地方裁判所は、大きな建物で法廷は天井も高く、しんとした空気でした。「行革110番」として厳しく税金のむだ遣いを追求している後藤雄一都議が、傍聴してくださいました。
わたしも自分の裁判が終わると走って法廷を移り、後藤都議が提訴した「石原都知事が公用車を山中湖の別荘まで迎えに来させていた」件の裁判を傍聴しました。
顔見知りのオンブズマンにもばったり会いました。市民の目で税金のむだ遣いをきっちりチェックしていこうという動きはどんどん広がっています。

この日、議員有志による永山北部丘陵の視察がありましたが、裁判の日程が先に決まっていたので参加できませんでした。とてもとても残念。
 
7月2日(月) 温泉施設シエスパの爆発事故
先日、太極拳教室で渋谷の温泉施設シエスパの爆発事故が話題になりました。みんな温泉でホッとしたいですから、とても身近に恐怖を感じていました。
わたしにとって、この事故は2年前20時間以上火が消えなかった温泉掘削現場での事故に続く衝撃でした。とうとう犠牲者を出してしまったのですから。

都の自然環境保全審議会では毎回のように温泉掘削許可についての諮問があります。スパ施設のほかに、マンション・有料老人ホーム、ときには個人宅に引こうという計画が都内に目白押しです。

自然保護団体選出の都民代表委員は、こうした大深度掘削は非常に危険だと考える人が多く、次のような問題点を挙げて、危険と思えるものには反対してきました。

1 1000メートル以上の深さでは、温泉をくみ出した後に新たな水がたまりにくいと考えられ、地盤沈下を起こす恐れがある。地震の際は特に危険だ。

2 管理は難しいのではないか。特にマンションなどの場合、専門の管理者が常駐するわけではない。

3 すぐそばにほかの住民が住んでいたりするような場所にそういう施設は作るべきではない。

長年の討議の結果として、大深度掘削にあたっての都独自の指針ができました。しかし、「地下のことはなんだか良く分からない。問題が指摘されても立証はできない。事業者の切望に応えてともかく許可は出していこう」というのが都の基本姿勢だったと感じます。

今回の事故は、くみ上げた温泉から分離したメタンガスが施設内に充満していたところに引火したと見られています。施設稼動後のことは審議会で扱う範囲外でしたが、それにしてもこうした事故を未然に防ぐことができなかったことを悔やみます。

ところで自然保護団体から選出する都民代表委員枠は、市民運動を通じてさまざまな実地の知識を身につけた人が多かったのですが、都からの一方的な通告のみで今年の4月から廃止されました。最長任期8年で、うるさいことを言う、そんな委員は要らない、ということなのでしょうか。
 
7月1日(日) 初めて聞いた「千の風になって」
午後、あきる野市のきららホールで行われた知的障がいの方たちによる「いきいきふれあいフェスティバル」を見に(聞きに)行きました。
楽しかったです!
ふだんテレビを見ないので、どんな音楽がはやっているかなんてトント疎いのですが、冒頭、人気の高い「千の風になって」を初めて聞きました。思いがけなくも涙が出ました。
太鼓やさまざまな音楽のリズムに久しぶりで身をさらして(五月のお祭り以来です)うーーむ、やはり生の音というのはいいな、と思いました。
 
6月8日(金) 6月議会が始まります
青梅の丘陵部のあちらこちらからホトトギスの声が聞こえるようになりました。
明日から6月議会が始まります。

ひだ紀子の一般質問は、6月11日(月)10:00からです。
市役所3階にある本会議場で行われます。どうぞ傍聴においでください。

質問の内容
1 永山北部丘陵の保全方針について
2 行政の密室化を防ぐための情報公開条例等の見直しについて
3 視聴覚障がい者への情報提供について


さて、この一ヶ月、新人議員としてどんな日々を過ごしてきたか、を御報告します。

○全員協議会・臨時議会
ちょうど学校の新学期が始まるときと似ています。議員全員がごく簡単な自己紹介をし、市役所の各課からの挨拶があり、(議場における)座席を決め、(学級委員を決めるときみたいに)議長・副議長の選挙があります。
この選挙ではびっくりしました。

学生時代を思い出してみてください。クラス替えの後の学級委員の選挙は誰を入れたらよいか、迷うものですし、票もぱらぱらと割れるものです。
市議会の議長選挙でもわたしは非常に困りました。立候補者がいて自分はどんな議会運営をしていくか、きちんと表明してくれるならばいいのですが、そうした手順は一切なく、いきなり投票しなくてはならなかったからです。
そこで議員の中で「まぁ、この人なら民主的に運営してくれるだろう」と考えた人に一票を投じました。
ふたをあけて驚きました。一人の議員に24票(全部で28票です)入っているではありませんか。わたしの知らないところですでに事前に合意が出来上がっていたのだと分かりました。副議長選挙でも同じでした。

○市の財産を見て回りました。「新議員の視察」としてです。
青梅市が市民の基本的な生活を運営していくための施設、すなわち病院・葬儀場・ごみ焼却施設・ごみ処分場・し尿処理施設・下水処理施設・学校・障がい者自立センター・子育て支援センター・各市民会センター、それから収入を得るための公営ギャンブルを開催する競艇場など。

○議員の仕事は調査から始まると考えているので、市役所の中のいろんな課に行って資料を求めたり、話を聞いたりしています。なかなか資料を出してくれないある課にきちんと文書名を挙げて繰り返し情報公開を求めたら、「いったい何が知りたいんですか!?」ときつい調子で言われました。驚きました。

図書館で本を借りる人に「何でこの本が読みたいんですか!?」と聞くでしょうか。行政が情報公開する姿勢の基本は図書館で本を貸すのと同じです。市民と情報を共有するのが当然のことだという認識を持ってほしいと思います。(もちろん個人情報などは別ですよ)
 

4月29日(日) 水生昆虫調査と佐々木研一先生の最終講義
午前中は二ツ塚ごみ処分場周辺の水生生物の定例調査に参加。市民の手による継続的な調査は、環境を守るためには重要な
ことだと思います。原子力発電所の事故隠しのようなことが平気で行われてしまう日本では、市民の目で見張る必要性があります。

そうした市民をバックアップしてくださる科学者もいます。午後は市民会館でその1人の佐々木研一前立教大学教授の「青梅版」最終講義を聞きに行きました。
私たちが日々金を払って手に入れるものが、「どこから来たか、どこへ行くか、見極めなくてはならない」とのお話。たとえば濃縮ウランを使う原子力発電所から電気が供給されますが、濃縮ウランを取り出すと劣化ウランが残ります。その劣化ウランを使って作られた「劣化ウラン弾」はイラクで使われ甚大な被害を生んでいます。
つまり、「私たちが電気のスイッチを入れるということは、劣化ウラン弾を生み出すスイッチを入れることにつながっている」ということになります。
こういうつながりを見届ける目こそが、今後の地球の未来に大きな役割を果たすことになるのですね。

ピンボケですみません。とても楽しそうに実験披露をする佐々木先生
4月28日(土) 横沢入
あきる野市の横沢入へ行ってきました。JR東日本が宅地開発をあきらめて東京都に無償譲渡した里山です。

10数年かけて自然保護団体がオオムラサキ・オオタカ・トウキョウサンショウウオ・ホタルを始めとする徹底した生物調査を行い、保全までの道筋をつけた、といっていい場所。

昨年度東京都の予算で、整備がされたというので、どんなになったかしら、ととても気になっていました。
この整備に際して、生態系保護のために市民の側からさまざまな提案が出され、環境局と検討した経緯があります。
永山北部丘陵の今後を考える上で、学ぶ点がいっぱいあります。

なんといっても驚いたのは、水場がたくさんできたことです。田んぼの復元も始まるようです。もうすでに生き物のざわめきが肌に感じられるような気がしました。

管理棟は新しい木の香りがしていい気持ち。トイレもきれい。でもできれば水洗トイレではなく、おがくずトイレだと良かったのに・・・。
おがくずトイレは木の持つ潜在的な力を教えてくれるので、使うたびに「はっ」とさせられるのです。

ずいぶん変わった横沢入
オカタツナミソウ
波しぶきを思わせる花の連なり
管理棟 都内の子供たちが自然体験に来ていました
4月23日(月) 子供に一番人気の選挙カー
たくさんの市民の方の声が、「ひだ紀子」を議会に送り出してくださいました!
市長や市議会の税金の無駄使いなど、おかしいことを「おかしい!」と判断した方たち、わたしの具体的な政策や提言に共鳴した方たちが、支持してくださったと受け止めています。

選挙期間中の「ひだ紀子」は、情報公開請求してジミ〜に資料を調べているふだんの「飛弾 紀子」とはちょっと違って、1人でも多くの市民に訴えたい、というエネルギーが体中に満ちていた感じがします。
多くのボランティアの方が支えてくださり、選挙戦が一日進むたびにその輪が広がっていきました。選挙カーで青梅全域を回りミニスピーチを辻つじで行いましたが、皆様の耳にも届きましたでしょうか。

選挙カーは友達が絵と字を描いてくれました。子供たちに一番人気の選挙カーだったと思います。

ところで青梅には選挙カーで行くことのできない地域があります。御岳山へ朝一番のケーブルカーに乗り、徒歩で回らせていただきました。ハンドマイクを持っていくことができなかったので、地声でスピーチをしました。雪の残る御岳山。りんと冷たく澄んだ空気を吸うことができました。ちょうどその日は、週一度のごみを出す日だったので、御岳山に住む方たちの生活の一端に触れた気がしました。

4月13日(金) 川田龍平君と
「りゅーへーさん」と呼ぶとなんとなく息が抜けてしまうようで、「りゅーへーくん」と呼んでいます。
薬害エイズ裁判の原告として、実名を公表し、人の命より製薬会社の利益を優先した厚生省を相手に断固戦った川田龍平君が、応援に来てくれました。
インフルエンザの特効薬としてもてはやされたタミフルが、実はたくさんの十代の子供たちの命を奪っていたことが明らかになってきましたが、あいかわらず行政は製薬会社の利益のためにあれこれと便宜を図っているのですね・・・タミフルの危険性を国民に知らせるのが遅れたのは大きな問題です。

みどりのオンブズマンニュースを配っていたら、マンションの上で聞いていて飛び込みで手伝いに来てくださった女性の方がいました。おとといも別の方が飛び込みで手伝ってくださいました。

いのちとみどりを守る政治を市民の手で作っていこう!と龍平君と河辺駅・青梅駅の前で訴えました。
おまかせの政治では、だめだ、ということを私たちは強く感じているのです。
いつもより10日くらい早く飛来したツバメたちが巣作りに一生懸命でした。すがすがしい朝でした。

4月12日(木) フツーの人が裁判を
「裁判」というとつい身構えてしまうのが一般の人の感覚かもしれません。わたしもそういう普通の人間です。しかし「市長交際費」で市議と飲食していたことが分かったので、生まれて初めて提訴しました。
3月17日に監査結果の通知を受け取り、不服があった場合、その翌日から30日以内に提訴することが法律で決められているので、今日4月12日提訴しました。
だって、市長や助役と市議会議員が、時には一ヶ月に何回も料亭や割烹料理店で「行政打ち合わせ」をするなんて、おかしいではありませんか。市長が議員を接待・・・!? 税金で飲むことにすっかり慣れてしまっているんですね、きっと。

「打ち合わせ」で市長・助役・議員・職員が飲んだ酒類を表にしてみました。

支払日 出席者 店名 一人当たりの飲食代
1月23日 4名
酒-10本。ビール-2。
和田市 10,736
1月27日 13名
ビール5本。酒-8本。紹興酒-6本
東峯園 3,915
3月9日 3名
酒-10本、ビール-1本
5,767
3月22日 3名
ビール1、ワイン1本。酒-5杯
清河園 7,546
3月29日 6名
酒-21本。ビール6本
和田市 11,375

4月11日(水) 青梅の町
自転車が大好きで、20年ほど前は夏休みに2週間かけて東北を一周したり、佐渡まで行ったりしました。JRの大きな駅がある都市がどこもそっくりになりつつあった頃ですが、自転車で回る地方の町々はまだその土地固有の匂いを放っていたような気がします。
そういう場所を旅するのが、一番好きでした。
「この町で育ったら、どんなだったかしら」とさまざまに想像しながら、旅を続けました。

青梅駅周辺もまだまだその匂いを残しています。いいところだなぁ・・・と思います。しかし景観を保全しようという掛け声だけが響くばかりで、町並みを無惨に変えてしまう高層マンションは一棟、また一棟と増えていきます。
(マンションを目の敵にしているわけではないのです。青梅固有の町並みをどうするか、の話としてお読みください)

40年前の青梅駅周辺は、繊維業が盛んで、夜7時を過ぎると楽しみを求めて町に繰り出す人でにぎわったそうです。駅には地下街もあったとか!? でも、あの賑わいをもう一度・・・と願っても、同じ発想では無理があります。
でも、歴史・文化の素地が豊かな青梅ですから、鎌倉のような文化都市をめざす力は十分あると思うのです。その核になるものとしてわたしは市立美術館に注目しています。
各地の市立美術館では、従来の枠にとらわれない意欲的な展示が企画され、地域の人を始めとして遠くからも人を集めています。いい企画があると新幹線に乗ってでも行く!という若者もいます。
今は使われなくなった繊維業関係の倉庫もまた、演劇やダンス、音楽などの拠点として、再生していけると思います。

古い町並みを保全したいと願うのは、感傷だとは思いません。
古いものに新しい息を吹き込んでいけたら、と思うのです。
3月24日(土)「ごみゼロ」は自然保護そしてみんなの健康問題につながる
私たちが消費文明を楽しんだ残り物として膨大なごみが生まれます。三多摩380万人が日々生み出すごみは、焼かれて、灰となって、青梅と日の出の市境、かつては美しい森だった広大な丘陵地を切り崩して作られた二ツ塚ごみ処分場に持ち込まれます。

この灰はイコール化学物質の塊といっていいものです。現代化学でも、その全容や後代への影響をつかみきれないほどの化学物質が含まれています。

本来は各市で処理すべきものが、全部二ツ塚へ持ち込まれるということからまずおかしいと思うのですが、《捨ててしまえば後はすっきり忘れる》のが人の常。
《捨てられなければ都市はパンクする》という恐怖も後押しをして、ごみ問題に関しては《ともかく埋めちゃわないでどうする》という強引な行政手法がまかりとおってきたようです。
森を切り崩し、土壌汚染・地下水汚染・大気汚染(灰は容易に宙に舞い上がり風に運ばれます)をもたらすごみ処分場。大きな環境問題なのに都市部の人たちにはなかなか理解してもらえません。青梅市でも議会で取り上げる議員はいない、というのが現状です。

この処分場内に建造され昨年から稼動を始めたのが、写真のエコセメント工場です。
ごみを焼いた灰をセメントにしてしまおうという世界に例を見ないプロジェクト。「リサイクル」の名のもとに膨大な量の水と重油が使われます。
どう考えたって、それは後先を考えない偽のリサイクル。二酸化炭素排出量はたいへんなものです。
24時間稼動で、長渕丘陵の付近の森にはこれから30年以上にわたり、工場の重低音が響き続けます。
アセスでの説明とは違って、黒煙がもくもくと出て青梅の空にも広がる様子がこの冬、市民の手でビデオ撮影されています。

大気汚染は目に見えません。見えないものに対して私たちは実に無防備です。非常に高度な技術を結集して作られたというエコセメント工場。巨額の税金がつぎ込まれています。ひっくり返せば、ごみ処理とはそれだけ危険な要素があるのだ、ということですよね。

技術の粋を集めた原子力発電所で数々の事故が起こっていたことを、ようやく私たちは知り始めました。処分場とエコセメント工場についても、今の体制では都合のいい情報だけを公開できるようになっています。そうではなく、すべてを市民に知らせる徹底した情報公開が必要だと思います。

長渕丘陵・二ツ塚ごみ処分場内の
巨大なエコセメント工場
3月21日(水)都知事選で 浅野史郎氏を応援します!!
石原都政の真の姿を見極めましょう↓

●ハリボテの環境政策
●ゼネコンやその背景にいる大手銀行を利するための、大型公共工事と開発の推進
●愛国心押し付けの学校現場での先生たちの疲弊した状況
●女性への蔑視発言

ひだ紀子は↓

○情報公開を推し進める
○環境をとことん住民側に立って守り抜く
○みんなの命を守る
○子どもたちに自由な発想と生きる勇気を手渡す
○押し付けの愛国心ではなく、戦争を避ける知恵を育てる教育
○オリンピックで巨額の税金を使うより、東京を防災・環境優先の町にしていく

そんな社会と政治を築くことを目標としています。
そういう政治は市民の手でしか作れません。

まず自分たちの町、青梅から。
そして東京から。

勝手連として、一人の市民として、浅野史郎氏を応援します。
22日の都知事選公示日には、ポスター貼りのボランティアとして参加します。

★なお、都知事選の間、《みどりのオンブズマン》の街宣活動は公選法でできないとされているので、しばらくのあいだ、駅や町で立つことができなくなります。。駅で声をかけたり励ましたりしてくださった方たち、ニュースを受け取ってくださった多くの方たちともしばらくお会いできませんが、また後日きっとお目にかかります。
花粉や風邪にめげず、お元気でお過ごしください。
3月20日(火)45年前の計画「千ヶ瀬バイパス延伸」は今必要なのか?
大柳町に10年住んでいましたが、「千ヶ瀬バイパス延伸」に賛成する住民の声を一度も聞いたことがありません。
「どうしてそんな道路が必要なの?」「静かな住宅地を真っ二つに割ってしまう道路なんていらない」「環境悪化は我慢ならない」そんな声ばかり聞いています。

話しているうちみんなが?????となってしまいます。だれもこの道路計画がどこでどうなっているのか、経過を知らないのです。

そこで私は市に情報公開を求めました。まずこの道路の都市計画決定をした「都市計画審議会」の議事録を見たいと思ったのです。

今日、市から返事が来ました。
「昭和36年に都市計画決定されたが、当時の資料は確認できない。議事録を作っていたかどうかさえ分からない。」
「当時の都市計画法では市民への説明は義務付けられていない」

えぇーっ?昭和36年からもう45年がたっているではありませんか。
住民だって世代交代しているし、新しく引っ越してきた方たちもいっぱいいます。道路の必然性や環境変化への説明を今、きちんとするべきではないですか?
そして市民の声を聞くべきではないですか?

市の答えは「移転しなくてはならない地権者への説明は(都が)している」「旧都市計画法に従っての道路なので、住民・市民への説明は義務がない」というものでした。

ほかにこの道路計画の必然性や経過を説明する資料はないんですか?と尋ねると「都市開発部にはない」との答え。
門前払いされてしまいました。

西多摩各地で今、古い古い道路計画が掘り起こされて工事を進めようという動きがあるようです。千ヶ瀬バイパス延伸もそのひとつのようです。
門前払いくらいで引っ込みません。まず青梅市が市民に対して基本的な説明責任を果たすよう、求めていきたいと思います。
3月19日(月)議長のびっくり発言《税金での市議との飲み食いがいけないと知らなかった》!?
私が監査請求した議長交際費で、高野元市議会議長と中村現市議会議長が市議会議員と飲み食いしていたことが明らかになりました。
監査委員会は、「むだ遣い分を返還せよ」という勧告を出しました。

新聞各紙で報道されましたが、中村議長は東京新聞の取材に対して「(飲食した)当時は不適切だと承知していなかった。基本的には監査委員の判断に従う」とコメントを出しました。
40年以上にわたり市議を勤めて、事実上の「青梅市議会のドン」であった中村義雄氏が、交際費の使い方について認識がなかったなんて、信じられません。
これが青梅市議会を代表する人の言葉なのです。

市民の税金で飲み食いしたり、政務調査費で私物を買ったり飲み食いしたり、という「非常識」が、青梅市議会では長年にわたり、「常識」としてまかり通っていたようです。
これらは税金の流用です。

中村議長の言い訳を聞いていると、万引きをして、「お金払わないで商品を持ってきちゃいけないと知らなかった」と言い訳して「返せばいいんでしょ」と開き直るのと近いものがあります。

「みどりのオンブズマン」の活動は市議会を変えていくための戦いです。
市民の力で、青梅市議会を変えていきましょう!!
3月6日(火)ねこボランティア
日野に「動物たちの会」という動物愛護団体があります。野良猫の避妊・去勢手術を中心事業として、20年間実践している団体です。不要犬として自治体に処分に出された子犬を、引き取って里親探しもしています。
青梅で手術の依頼があったときの運び屋ボランティアとして時々お手伝いをしています。

日々犬や猫のためにあきらめることなく走り回っている「動物たちの会」の人たちにお会いするのも、私の大きな楽しみです。

私の両親、兄弟は「動物たちの会」を通して引き取った犬と猫たちを飼っています。身びいきかもしれませんが、この雑種の犬も猫たちも非常に賢く、「さすが君らは苦労人(?)だね」と褒めてあげたくなることがしばしば。

昨年市内で捨てられていた白黒の子猫を引き取ってくださったお宅から、手術の依頼があり、約半年ぶりでこの猫君に再会しました。ミィミィ鳴いていたやせぽちの子がふっくらして、とてもかわいがっていただいている様子がわかりました。
良かった!!
3月5日(月)永山情報が非公開に/不動産鑑定書の怪
1月に永山に関しての情報公開を請求しました。長らく待たされ、今日「非公開にする」という知らせが届きました。
見たかったのは、「顧問弁護士と市とのやり取り」「山一土地より市に出された滞納市税と差し押さえ解除に関する文書」などです。
またケミコン跡地の買取の価格を検討するための「不動産鑑定書」の公開も土地開発公社に求めましたが、拒否されました。

自治体が土地を買う際「不動産鑑定書」は一般的には3社くらいに作らせ、その中の最も安い値段を採用すると聞きます。
しかし青梅スタジアムを買うとき、青梅市はたった1社の不動産鑑定書で28億という買い取り価格を決めています。しかもその「不動産鑑定書」見せてくれといったら、すでに廃棄処分にされているというではありませんか。

立川市・八王子市・昭島市・羽村市・東大和市に問い合わせると、不動産鑑定書は「永年保存」だとのこと。市が適正な価格で買ったという証拠書類ですから、永年保存が当然だと思います。
青梅市はたった5年の保存です。急いで証拠隠滅を図っているのでは?と疑問を感じずにいられません。

土地開発公社は以前は情報公開の無いブラックボックスでした。昨年初めからいろいろ掛け合って、青梅市の情報公開に準じて情報公開する、というところまではもってくる事ができました。
土地買収は利権も動きます。ガラス張りの情報公開がぜひ必要です。民間売買とは違い、莫大な税金を使うのですから、行政には公正・適正な売買のプロセスをきちんと示す義務があります。
3月3日 (土)土地買取で膨らむ借金
「永山北部丘陵を買い取ると申し入れ」と市が公表しましたが、さまざまな疑問があります。

1、山一土地の滞納市税(20億円以上)はどのように徴収するのか?

2、延滞金(これまた20億を越えている)についてはどうするのか?

3、セボンと山一との土地売買契約は昨年11月23日で終了している。しかし青梅市は「12月に23億3000万円でセボン社が買い取る契約を交わした」として、自ら買収に乗り出したという。市議会を傍聴したが、この経緯については非常にぼかされて説明されていた。

4、上の経緯から見ると青梅市は23億3000万以上で永山を買う交渉を始めるものと思われる。70ヘクタールの山林にこの値段は、言うまでもなく法外なものだ。

5、抵当権がびっしりとついた土地を自治体が買うことができるのか?

6、開発可能な土地として不動産鑑定をして、青梅市は高値で買うのではないか? 「里山保全」は多くの市民の願うところ。私も心から願っています。しかしその美名を利用して、私たちの税金で不当な高い買い物をするとしたら、それは山一土地の大口債権者である銀行に儲けさせることになります。 また市はすべて借金で買います。以前約28億円で買った青梅スタジアムには、すでに5億円以上の利子がつき、実質33億円以上の買い物となっています。利子もまた銀行に入っていきます。

年間予算440億円の青梅市がケミコン跡地を21億で買うのに続いて永山も買うという。こうして借金を膨らませ続けていくことに対して、市議会はほとんど危機感を抱いていない様子で、私が傍聴した全員協議会では「青梅市は金があるなぁ」なんて野次がひとつ飛ぶくらい。 大丈夫なんでしょうか・・・?!

3月2日(金)ハリボテの環境行政・・・石原都政の8年間
都知事選が近づきました。
永山北部丘陵開発の許可をめぐって、数年にわたり東京都の環境局の対応を見てきた私としては、石原都政がこの先続けば、東京都の自然はさらにずたずたにされるだろうと、予測がつきます。
永山開発の許可について、2003年、都の自然環境保全審議会の「規制部会」は、『開発許可を認めない』という結論を出しています。
「規制部会」は3ヘクタール以上の都内の自然地の開発について、審議をする専門部会です。
15ヶ月という長期にわたって審議を重ね、かつてない『開発許可を認めない』という結論に達したのです。
それを本審議会で再び採決するという数の暴力でひっくり返したのが、石原都知事です。

多くの審議会が行政の意のままに動く中で、なぜ自然環境保全審議会・規制部会がはっきりと開発に対してNOを突きつけられたのか、不思議に思う方も多いと思います。
都民代表委員の存在がその牽引力になっていたのです。
都民代表委員の制度は、<美濃部都政の置き土産>と言われ、全国でも例のない制度でした。都内の自然保護団体が選挙を実施して、自分達の中から委員を選出するのです。

永山開発をぜひ推し進めようとした東京都にとって、しっかりした自然認識を持つ都民代表委員は邪魔以外の何者でもありません。
7人の都民代表委員は、その後4人に減らされ(このとき私は自然保護団体の選挙で選んでいただき、規制部会委員を2年つとめました)、そして来年度からはついに従来の都民代表委員制度は廃止されてしまうことになりました。
30年間この制度を支えてきた200を超える都内の自然保護団体にはまったく相談もなく、時代に逆行する開発推進しやすい体制が決定されてしまったのです。

石原都知事は花粉対策だ、全国に先駆けての森林再生事業だ、と都民の目の前に非常にアピールしやすい環境政策を次々並べます。しかしかつては都内の自然環境保全に力をもっていた環境局は、8年の石原都政でさんざん圧力をかけられて骨抜きという状態にされているのが、現状です。

石原都知事の環境への取り組みはハリボテです。
3月1日(木) 市長の答弁にあきれる
市議会一般質問の傍聴に行きました。
「東京マラソン」に日程をゆずった(ゆずらされた?)青梅マラソン。そのスターターになぜこともあろうに石原都知事を呼んだのか、疑問に感じた、いや、はっきり言ってムカッときた青梅市民はたくさんいます。
木下議員がこのような市民の感情を代弁して、「石原都知事を招くということがどのように決定されたのか」を、質問しました。竹内市長の答は「うーーん、(言い出したのは)あるいは私だったかもしれない・・・が記憶にない」でした!
あきれました。
市長交際費約460万円を「行政打合せ」の名目で料亭などで使ったことに対して、「だれとどういう目的でこの宴会を開いたのか、説明して欲しい」と私が出した公開質問状にも、「記録がない」「過去のものについて新たに記録を作るつもりはない」と答えてきた市長ですが、説明責任を放棄する姿勢は、一貫しているのですね。
1月28日(日)
小学校6年生の時、なぜか「給食部」に入っていました。昨年入院したときの病院食も、毎日おいしく食べました。私は「給食」が好きなのです。
ですから、何十年ぶりかで市内の小学校の給食を食べる機会があったとき、とても感激しました。
しかし、『先割れスプーン』が使われていることにはびっくりしました。
一見便利そうですが、ランチ皿の上に猫背になって犬食いするしかない『先割れスプーン』。こんなものがいまだに使われていたとは。

青梅は給食までレトロなのかしら・・・とほっこりしてもいられず、給食センターに問い合わせてみました。
そして13年前に市が諮問して作成された<給食食器改善検討結果報告書>を見せてもらいました。
二度びっくり!
すでに13年前に「先割れスプーンは廃止」とされていたのです。
そのほか「ポリプロピレンのランチ皿を廃止し、個々の食器にする」という検討結果も明記されています。
しかし、その後今日に至るまで、だれもこの改善案を取り上げなかったのです。

市長も教育委員会も市議会も給食には関心がなかったものと見えます。
給食はとてもとても大切なものだと私は思うのですが。

三多摩の自治体に電話をかけて聞き取り調査した結果でも、青梅市の立ち遅れは明らかでした。特に意欲的に給食と取り組んでいる八王子市と比べると、まさしく10年前で足踏みしている青梅の行政の姿が浮かび上がってきます。

『先割れスプーン』はやめるべきです。
さらに以下は給食見直しヒダノリコ案です。みんなでアイデアを出し合うことが必要だと思います。

○ 今給食に11%使われている地場野菜を、30%まで使う目標を立てる。安全でおいしい野菜を子供たちに食べてもらいたい。こうした需要を確保することで、年7ヘクタール減っている市内の農地を保全する効果も期待できる。補助金だけの農業振興は税金のばら撒きになりやすい。

○ この目標実現には、給食センターで一括して作る今の形から、それぞれの学校で作る自校式に変えていく必要あり。

○ 給食センター方式では、食器を定時に返さなくてはならないため、子供たちは5分で食べるなどという事態がよく起こっているらしい。給食が好きな子どもでも「急がされて食べるのは嫌だ」と言っている。

○ 自校式は作る人・食べる子供たちが身近に接することができ、手作りに近い、よりおいしい給食が出せる。
1月23日(火)「永山買い取り」市が申し入れ
1月23日(火) 永山北部丘陵について市から報告があると聞き、市議会全体協議会を傍聴に行きました。(詳しくは「永山北部丘陵」開発問題のところをご覧下さい)

「青梅市が買い取りたいと申し入れた」とのことで、永山の保全を待ち望んできた方たちはたいへん喜んでいらっしゃったようです。ところがどうしたわけか私にはぴんと来ません。

市長は4年前の市長選で永山買取を公約なさっています。「プロポーズする」と公約していた人が、「プロポーズしました」それだけのことではないかしら。相手からの返事はまだないのです。

差し押さえと滞納市税(延滞金を入れると40億円を越える)をはさんでのにらみ合いと駆け引きが、これからさらに何年も続くのではないか・・・こんな醒めた目で見ている自分に気がつきました。

いずれにせよ市民が正確な情報をつかんで、それをもとに市や都に提言をし、今後の動向をしっかり見ていくという作業は続けなくてはなりません。

そしてもしも・・・永山が市民の共有財産となった場合には、その保全には多くの人の協力が必要です。古くからの知恵と知識も教わっておく必要があります。

私は静かに山を歩くのが好きですが、小学生たちと山に入ると彼等の生き生きとした眼力に感動してしまいます。青梅市の子供たち、そして都市部の子供たちに青梅の自然のすばらしさ・楽しさをのびのびと体験してもらいたい。自然のなかで過ごす時間の豊かさを知った子供たちは大人になったとき、また山に心を向ける時があるでしょう。
政府が諮問している「教育再生会議」ではこんなことは話題にもならないのかなぁ・・・

1月16日(火)
先週、日本テレビとTBSの取材を受けました。「なくそう!議員特権」キャンペーンに取り組んだ市民派議員の皆さんに混じって、わたしは市民の立場から意見を言いました。先週日本テレビの「スッキリ!」で、また今日はTBS「朝ズバ」「イブニング5」で放映されました。
えらそうなことを言うつもりはないけれど、やはり「特権の上に居坐る人たちが行う政治は、特権を持つ人たちのための政治になる」と思います。行政との間に馴れ合いが必ず出てきます。

テレビを見た知り合いの中には、「テレビ映り悪いね」なんてはっきり言う人もいました。ふぅむ・・・そうだったのか。丸顔は、実物よりさらにまん丸く映るみたいです。 
1月10日(火)
6年前まで高校で国語を教えていました。
多少変わった教師だったかも。
わたしの授業は、いろんな枝道についつい分け入ってしまうのが常でした。

たとえば「源氏物語」。
有名な「若紫」で「尼君が西向きの部屋でお経を上げている」というのが出てきます。
なぜ西向きの部屋で?
ひっかかります。

生徒もいっしょに考える。自分の部屋が西向きの生徒は「夕方が明るい」「まぶしい」と言います。
しかし夕方にお経を読むとは限らない。なぜ西向きの部屋である必要があるのか???

地図で西の方角を見てみると、中国がありインドがあります。仏教伝来のコースです。
現代の私たちは天国というと上のほうをイメージしますが、平安時代の人々は、西の方角に天国を感じていたものと思われます。尼君は天国の方に向いてお経を読んでいたのでしょう。
精神の方向感覚が私たちと違うのだと分かってきました。

卒業生のR子さんと2人で1ヵ月近いインド旅行に出て、カルカッタではお祭りで色水をぶちまけられ、ブッダガヤーではそろってひどい腹下しに苦しみ、さまざまな人に出会い、驚くような風景を目にし、だまされたり親切にしてもらったりしながら、お釈迦様が生まれたルンピニーを経てネパールまで至った話もして、ベルが鳴ると生徒たちも私も「あら〜もうおしまい?」と夢から覚めた気分。

また平安朝の文学をになった女性たちは、紫式部も清少納言も、みんな没落を目前にした中流以下の貴族でした。彼女達は宮廷生活を楽しむ一方で、自分の将来にひしひしと不安を感じていました。現代に生きる生徒たちが、さまざまな娯楽に取り囲まれながら、将来に対してはだれもが不安を持っている状態と、つながるところがあります。

国語というと味気ない「文法」や「段落分け」をイメージする学生は多いのではないかな。
が、そんなものは学ぶ際の道具に過ぎません。
国語はもっともっと、縦横無尽に楽しめる教科です。
1月8日(月)成人の日
開けましておめでとうございます。
というご挨拶は本来7日まで。
改めて
寒中お見舞い申し上げます。

いきなりですが、戦争について。
「戦う」ことについて、私自身は躊躇しません。
自分が大切に思うものを守るためには戦います。
永山北部丘陵の森が大開発の危機に瀕したときと同じように。

戦い方にはいろいろあります。
森を歩いているとよく目立つ倒木の上に
あるいは林道の真ん中に
黒々とした小指の先ほどの細さのテンのフンを見つけることがあります。
テンはそのフンで侵入者のテンに
「ここはおいらのテリトリー。入ってくるなよ」とアピールをしているのです。
牙むき出し合っての戦いはお互いにダメージが大きいから
まずこうした方法を取るらしいのですね。
小さな野生動物のこうした知恵に感嘆してしまいます。

昨今の日本における愛国心奨励の動きには驚かされることばかりです。
創造性からはほど遠いからです。

もっともっと大切なのは
戦いを避けるための知恵を育てること。
武器を使わないで大切なものを守る道を探すこと。
戦争の裏にあるからくりを見抜く目を持つこと。

戦い方にはいろいろあって
戦争は一番愚かな戦い方だ、とみんなで気付くこと。

多くの人々がそれぞれの立場で
平和を作り出すための創造的な取り組みをしている。
そういう社会を築いていかなくては
次世代をになう子どもたちは
未来に希望をつなぐことができないと思っています。

弱い立場の人たちを切り捨てない。
自分と違う文化や歴史を持った人々を理解する。
戦争を防ぐための知恵をいっぱい持っている。
そして一人一人が尊重される。
そうした社会を築くことができたら・・・

子どもたちは誇りを持ってふるさとを愛することでしょう。